「インコ」と「ヨウム」、「オウム」の違いとは?
犬や猫ほどではありませんが、ペットとして一定の人気のある「インコ」。
「インコ」と聞くと、「セキセイインコ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
また、ペットとして「ヨウム」や「オウム」も飼われます。
今回はそんな「インコ」と「ヨウム」、「オウム」の違いについてです。
インコ
「インコ」はオウム目インコ科の鳥類の総称。
約330種類いるインコ全てを指す言葉ですが、日本では「セキセイインコ」のことを指すことが多いです。
羽の色が赤や青、黄色、緑など色鮮やかで綺麗なものが多いですが、グレーなどの地味な色をした種類もいます。
また、体の大きさは15~40cm程度と小さめなものが多いでしょう。
ヨウム
「ヨウム」はオウム目インコ科の鳥類の一種。
「オウム」に似た名前をしていて「ヨウム」はグレーで地味めなため、「オウム」の仲間と間違われがちです。
でも、正確には「インコ」の仲間で、大型のインコです。
知能が高くて言葉をよく覚え、声真似が得意。
言葉を理解して覚えるため、ちょっとした会話もできる場合があります。
また、人間のように反抗期をむかえ、少し攻撃的になる時期もあるでしょう。
生涯で2度ほど反抗期をむかえる「ヨウム」が多いようです。
オウム
「オウム」はオウム目オウム科の鳥類の総称。
「インコ」より種類は少なく、全部で21種類。
オカメインコはインコとついていますが、「オウム」の仲間です。
「インコ」と「オウム」を分けるのが、「冠羽(かんう)」の有無で、オカメインコは冠羽があります。
ちなみに、「冠羽」というのは、頭部に伸びた羽のこと。
また、オカメインコは言葉を覚えやすいですが、オウムのほとんどは言葉をしゃべりません。
羽の色は白や黒などの単色が多く、「インコ」より地味。
体長は大きめのものが多く、だいたい30~60cm程度です。
「インコ」と「ヨウム」、「オウム」の違いは?
「インコ」と「オウム」の大きな違いは、冠羽の有無と胆のうの有無。
冠羽がついていれば、インコと名前がついていても「オウム」です。
また、胆のうは目には見えませんが、トイレの回数が違ってきます。
胆のうのある「オウム」の方が胆のうのない「インコ」よりもトイレの回数は少ないです。
トイレの回数だけで見ると「オウム」がペットに向いているように感じますが、「オウム」は元々群れで生活するので、ペットとしては「インコ」の方が向いています。
それと、例外こそありますが、「インコ」はカラフルなものが多く、「オウム」は地味な色のものが多いです。
また、「ヨウム」に関しては、インコの1種。
「オウム」に似た名前と色ですが、「インコ」の仲間です。
言葉も覚えやすく、5才児並の知能があるとも言われています。
一芸を覚えさせ、SNSや動画サイトで人気になれる可能性も秘めた鳥です。
今回は「インコ」と「ヨウム」、「オウム」の違いについてお伝えしました。
冠羽の有無で見分けやすいですが、大きい鳥類を「オウム」と呼んでしまう傾向があるので、それがややこしくしています。
「オカメインコ」が「オウム」の仲間で、「ヨウム」が「インコ」の仲間というのを覚えましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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