「つつじ」と「さつき」、「アザレア」の違いとは?

子供の頃に花の蜜を吸ったことがあるという人も多い「つつじ」。

ジャスミンティーにガムシロップを加えると似た味がするようで、懐かしい味を体験したい方はやってみてください。

また、「つつじ」に似た花で「さつき」があり、「アザレア」も似ています。

今回はそんな「つつじ」と「さつき」、「アザレア」の違いについてお伝えします。

つつじ

「つつじ」はツツジ科ツツジ属の植物の総称

「つつじ色」や「岩つつじ」、「つつじ」などが万葉集で詠まれています。

元々は総称なんですが、一般的によく見かける「オオムラサキツツジ」のことを指す機会が多いです。

シャクナゲ

「シャクナゲ」はツツジ科ツツジ属の植物の一種

ヒカゲツツジやレンゲツツジの仲間を指す言葉ですが、日本では「ホンシャクナゲ」の仲間だけを指します。

さつき

「さつき」はツツジ科ツツジ属の植物の一種

「さつき」も「つつじ」の仲間ということです。

日本では、皐月(旧暦の5月)に花が咲くことで、その名で親しまれています。

また、「サツキツツジ」と呼ばれることも。

アザレア

「アザレア」はツツジ科ツツジ属の植物の一種

「Azalea(アザレア)」は本来「つつじ」を表す言葉です。

つまり、ツツジ科ツツジ属の植物の総称が「アザレア」。

でも、日本ではタイワンツツジがベルギーで品種改良されたものを輸入し、「アザレア」と呼んでいます。

海外では「ベルギー・アザレア」と呼ばれているものが日本の「アザレア」です。

「つつじ」と「さつき」、「アザレア」の違いは?

「つつじ」と「さつき」、「アザレア」は開花時期などに違いがあります。(つつじやアザレアはツツジ類の総称ですが、日本では開花時期や輸入されたもので使い分けられています。)

それぞれの違いは下の表を参考にしてください。

つつじ さつき アザレア
花の色 赤紫、ピンク、白 紅赤、薄紫 赤、白、ピンク
開花時期 4月中旬~5月上旬 5月中旬~6月中旬 本来は4月~5月
(販売されるもの促成栽培されていて11月~2月)
開花の仕方 1株全て同時期に咲く 1週間程度をかけて順次咲いていく 1株全て同時期に咲く
葉っぱ 大ぶりで軟らかい
(毛が密集していて服につきやすい)
小さめで硬い
(葉先が尖っている)
小さめで楕円形の葉が互い違いに生える
おしべ 5本以上 5本 5~10本
花言葉 美しい人 協力を得られる、幸運 満ち足りた心、節制

 

今回は「つつじ」と「さつき」、「アザレア」の違いについてお伝えしました。

日本ではいろいろな呼び方をされていますが、一緒くたにすると全部「つつじ」です。

ぜひ参考にしてみてください。