「ブルゾン」と「ジャンパー」、「ジャケット」、「コート」の違いとは?

2018年3月4日

「ブルゾン」と「ジャンパー」の違いってわかりますか?

「ブルゾン」は色が明るめでおしゃれな上着、「ジャンパー」が色が地味めな上着なんて思っている人もいるでしょう。

また、他の上着で「ジャケット」や「コート」もあります。

「コート」は冬に着るイメージがありますが、「ジャケット」はシーズン関係なく着ますね。

今回はそんな「ブルゾン」と「ジャンパー」、「ジャケット」、「コート」の違いについてお伝えします。

ブルゾン

「ブルゾン」は丈の短い上着のこと

「blouson(ブルゾン)」はフランス語で、裾を絞ったブラウスという意味があります。

元々の意味から裾や腰をひもで絞り、サイズを調整できる上着を指す場合もあるでしょう。

でも、そういうものだけでなく、広い範囲で丈の短い上着を指し、「ブルゾン」と呼ぶことが多いです。

また、元はフランス語ですが、英語圏でも通じる言葉となっています。

ジャンパー

「ジャンパー」は丈の短い上着のこと

地域によっては「ジャンパー」ではなく、「ジャンバー」と呼びます。

「jumper(ジャンパー)」は和製英語で、ハリントンジャケットが原型で作業に適した上着のことを指していました。

でも、色々な工夫がこなされ、作業着だけでなく、広い範囲で丈の短い上着を指す言葉となっています。

また、「jumper」は日本でしか通じませんが、英語にも「jumper」という単語はあるのでややこしいです。

アメリカでは「jumper」は女性用のワンピースドレス、イギリスではセーターやニットなどの上から被って着る上着のことを指します。

そのため、海外で丈の短い上着を探したい場合は「ブルゾン」で探した方がいいでしょう。

ジャケット

「ジャケット」は袖のついた上着の総称

総称なのでとても広い範囲を指す言葉で、「ブルゾン」や「ジャケット」も「ジャケット」の1種。

スーツの上着もジャケット、バイクに乗るときのライダースジャケット、防寒具のダウンジャケット、軍服で着ていたものをおしゃれとして着るフライトジャケットなどたくさんのジャケットがあります。

コート

「コート」は外側に着る衣類全般

「ジャケット」以上に広い範囲で使われる言葉で、一番上に着れば「ジャケット」とも「コート」とも呼ぶことが出来ます。

「コート」という言葉の前に用途や素材などが付け足される場合もあります。防寒具として着る「トレンチコート」、雨の日に着る「レインコート」、羽毛が詰められた「ダウンコート」、風を防ぐ「ステンカラーコート」、男性が着るので「メンズコート」など。

コート=防寒具と認識する場合もありますが、春に着る「スプリングコート」などもあり、外側に着る衣類を指すと考えた方がいいでしょう。

また、丈の長さも長いロングコートから短いショートコートまであり、本当に指す範囲の広い言葉です。

「ブルゾン」と「ジャンパー」、「ジャケット」、「コート」の違いは?

「コート」は外側に着る衣類全般で最も広い範囲を指す言葉、「ジャケット」も袖のついた上着の総称なので範囲が広いです。

そして、「ブルゾン」や「ジャンパー」も「コート」や「ジャケット」の一種と呼ぶことが出来ます。

また、「ブルゾン」は丈の短い上着で、「ジャンパー」も一緒です。

そして、「ブルゾン」はおしゃれな丈の短い上着、「ジャンパー」は地味な丈の短い上着という認識も間違ってはいません。

作業着の意味のあった「ジャンパー」は「ブルゾン」よりも地味な意味で使われがちとなっています。

そもそも、「ジャンパー」と呼ぶ機会が減ってきていて、「ブルゾン」と呼ぶことの方が多いです。

 

今回は「ブルゾン」と「ジャンパー」、「ジャケット」、「コート」の違いについてお伝えしました。

「ブルゾン」と「ジャンパー」はフランス語と和製英語の違いでしたが、元々の意味などから使われる用途が違ってきている言葉。

ファッション用語は本来の意味から離れて使われる場合もあり、トレンドで流行したものがあると一般的な認識自体が変わってしまうこともあります。

そのため、その時代に合った考えをするようにし、トレンドは追い続ける必要のある分野かもしれません。

ぜひ参考にしてみてください。