「エレベーター」と「エスカレーター」の違いとは?
「エレベーター」と「エスカレーター」が違うということは周知の事実。
でも、どっちがどっちなのかわからなくなり、反対にしてしまう人も多い言葉です。
全然違うもののはずなのに、名前が両方「え」から始まるのが厄介ですね。
どちらかの名前が「え」以外から始まっていれば、もっと間違う人も少なかったでしょう。
今回はそんな「エレベーター」と「エスカレーター」の違いについてお伝えします。
エレベーター
「エレベーター」は人や荷物を乗せて垂直、斜め、水平に移動する箱。
垂直に移動するものが一般的ですが、長崎にあるグラバースカイロード(斜行エレベーター)や成田空港のシャトル線(水平エレベーター)もあります。
また、荷物だけを運んだり、人が乗らないものは「リフト」。
そして、エレベーターの起源は古く、紀元前からアルキメデスが開発したロープと滑車で作られたものが使われていました。
エスカレーター
「エスカレーター」は人が建物内を移動する目的で使われる自動階段。
人が乗って動くため、垂直のものはありません。
手すりの部分が垂直になっている珍しいものが世界に3基だけあり、愛知県の名古屋に2つ、東京の日比谷に1つあります。
また、水平に動くものは「動く歩道」。
「動く歩道」もエスカレーターの仲間です。
ちなみに、「エスカレーター」はアメリカの発明家・チャールズ・シーバーガーの発明。
1900年に商標登録されていましたが、1950年の裁判で負け、商標権を放棄しました。
「エレベーター」と比べると、「エスカレーター」の歴史は浅いです。
「エレベーター」と「エスカレーター」の違いは?
「エレベーター」が動く箱、「エスカレーター」が動く階段です。
箱が「エレベーター」で、階段が「エスカレーター」と覚えるといいでしょう。
また、百貨店やデパートで案内人(エレベーターガール)がいるのが「エレベーター」で、「エスカレーターガール」はいません。
他にも、例外こそありますが、垂直移動が「エレベーター」、斜行・水平移動が「エスカレーター」と覚えてもいいです。
ちなみに、「エスカレートする」という言葉も「エスカレーター」から来ています。
「徐々に増大・発展する」という意味で、乗って階を徐々に上がったり降りたりしていくのが「エスカレーター」。
今回は「エレベーター」と「エスカレーター」の違いについてお伝えしました。
自分なりに覚えやすい方法でどちらかだけでも覚えておくといいでしょう。
どちらも曖昧な覚え方をしていると、いざというときに2択をはずしてしまいかねません。
ぜひ参考にしてみてください。
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