「行きつけ」と「かかりつけ」の違いとは?

よく行くお店のことを「行きつけの店」と呼びますね。飲食店や美容院、サロン、ジムなどで使います。

そして、それが病院の場合は「かかりつけの病院」や「かかりつけ医」といった呼び方になります。「行きつけの病院」という呼び方はせず、検索した場合も「かかりつけの病院」が出てくるでしょう。

では、意味はどちらも同じなのでしょうか?

今回はそんな「行きつけ」と「かかりつけ」の違いについてお伝えします。

行きつけ

「行きつけ」はたびたび(定期的)に通い、お店に行き慣れていることお店の人と顔なじみになっている人のことを指す言葉

「行く」+「つける」で「行きつけ」。「つける」という言葉は動詞について「常に○○する」という意味があり、「行く」につくことで「常に行く」や「いつも行く」、「行き慣れている」といった意味になります。

また、「行きつけ」は店員側から顔を覚えられるほど通っている人を指すため、「常連」と似た意味です。「行きつけ」はお客側の言葉で、「常連」はお店側の言葉といった違いがあります。

ちなみに、病院にたびたび通っているとお医者さんと顔なじみにはなってきますが、「行きつけの病院」と言い方はしません。誤用とまでは言いませんが、「かかりつけの病院」という方が好ましいです。

かかりつけ

「かかりつけ」は特定の決まった医者に診療や治療を受けること

「かかり」の動詞は「掛かる」で、それに「つける」がついて「掛かりつけ」。「掛かる」には様々な意味がありますが、「かかりつけ」の場合は「(医者に)掛かる」というように医者が省略されていて、意味は「常に同じ医者に診察・治療を受ける」となります。

そして、「かかりつけの医者」や「かかりつけ医」のように医者とくっついて使う言葉で、「かかりつけの病院」というのは「かかりつけの(医者がいる)病院」のことです。

ちなみに、「かかりつけの居酒屋」や「かかりつけのバー」といった使い方は誤用。

「行きつけ」と「かかりつけ」の違い

「行きつけ」と「かかりつけ」の違いは、「行きつけ」は様々な場所に使えるのに対し、「かかりつけ」は医者 もしくは その医者のいる病院に対してしか使えません

また、「主治医」は治療の中心になる医者のことを指しますが、「かかりつけの医者」といった意味もあります。

 

今回は「行きつけ」と「かかりつけ」の違いについてお伝えしました。

「かかりつけ」はお医者さんにしか使えないのでかなり限定的な言葉ですね。お店やジムに付ける場合は「行きつけ」を使いましょう。

ぜひ参考にしてみてください。