「勤める」と「務める」、「努める」の違いとは?

「勤める」や「務める」、「努める」のように音が一緒で意味が違う言葉を同音異義語と言いますよね。

同音異義語は国語のテストでも出やすく、学生時代に覚えるのに苦労したなんて人も少なくないでしょう。ちなみに、同音異義語が最も多いのは「こうしょう」なんだとか。

今回は「勤める」と「務める」、「努める」の違いについてお伝えします。

勤める

「勤める」は職に就くこと会社・職場・役場などに勤務することを表します。

「勤」という字は腰に玉を帯びた人と土地の神を祭る為に柱状に固めた土、力強い腕からできた象形文字で、力を込めて粘土を練り込むことを意味します。そこから精を尽くして働くことなどの意味になっていきました。

ちなみに、覚え方は人それぞれです。自分の場合は、1日も休まずに出勤や出席する「皆勤賞」や心身を労して仕事に励むことの「勤労」と紐付け、会社や職場関係ではこの「勤める」を使うと覚えていました。他にも仕事を励むことと怠けることを意味する「勤怠」など「勤」には一生懸命という意味が含まれていることが多いでしょう。

また、使う頻度はそれらの意味よりも少なくなりますが、仏事を営む「勤行」と同じ意味で使われることもあります。

務める

「務める」は引き受けた役目や役割を全うすることを表します。

「務」という字は矛とボクっという音の擬声語、右手、力強い腕からできた象形文字で、努力して困難に立ち向かうことを意味し、励むという意味合いがある言葉です。

ちなみに、「勤める」のように会社関係でも使いますが、会社自体に勤めることではなく、役割に使う言葉です。例えば、会議の議長を務めるや企画のリーダーを務めるというような使い方。

他にも、主役を務めるや司会を務めるなど役割に関するときは「務める」を使うと覚えるといいでしょう。

努める

「努める」は力を尽くして行うことを表します。

「努」という字は右手の象形と両手をしなやかに重ねひざまずく女性の象形、力強い腕からできた象形文字で力を尽くして働く奴隷のことを意味し、そこから力を尽くすという意味に派生していきました。

また、「努」という漢字と一緒に使われる言葉で頭に浮かびやすいのが「努力」ですよね。「努力」は目標を実現するために心や身体を使ってつとめることを意味する言葉で、なにかを一生懸命頑張るということをイメージするといいです。

そして、一生懸命頑張る関連のときはこの「努める」を使うと覚えるといいでしょう。例えば、目標実現に努めるやダイエットに努める、能力の向上に努めるなどに使います。

ちなみに、「努める」は「勤める」や「務める」とは違い、他の漢字に書き換えることも可能。

勉めると力める

「勉める」と「力める」は「努める」と同じ意味です。

「勉」と「力」を「つと」と読むのは表外音訓(常用漢字表に記載されていない字音と和訓)なので、「努める」を使うのが一般的。

「勤める」と「務める」、「努める」の違い

「勤める」は会社や役場に勤務すること、「孜める」は役目や役割を全うすること、「努める」は力を尽くして行うことを意味する言葉です。

また、「努める」は「勉める」や「力める」に置き換えることもできますが、表外音訓なので「努める」を使うのが一般的。

 

いかがでしたか?

今回は「勤める」と「務める」、「努める」の違いについてお伝えしました。

会社関連で使いやすい「勤める」と「務める」はごっちゃになってしまうこともあるかもしれませんが、何かの単語と紐付けて覚えると間違えを減らせるでしょう。ちなみに、「努める」は混合してしまうことこそ少ないもののビジネスシーンでも使う機会の多い言葉です。

ぜひ参考にしてみてください。