「羽毛布団」と「羽根布団」の違いとは?
暖かい布団が必要な時期に大活躍する「羽毛布団」や「羽根布団」。
同じ「羽」という漢字が入っているので、同じものだと勘違いしている人もいるかもしれません。でも、この2つは似て非なるもので、お値段も全然違います。
今回はそんな「羽毛布団」と「羽根布団」の違いについてです。
羽毛布団
「羽毛布団」は羽毛(ダウン)を50%以上使った布団のこと。
羽毛(ダウン)は水鳥の胸部のふわふわとした羽軸がない毛です。空気をたくさん含むことができ、軽くて保温性が高いのが特徴。
また、1羽の水鳥から約5~20gしか採れず、1枚の羽毛布団を作るのに50~150羽の水鳥が必要と言われています。羽毛50%以上なら羽毛布団と呼べますが、羽毛の比率が高くなればなるほど値段もUP。
日本製の羽毛布団の中には日本羽毛製品協同組合が発行しているゴールドラベル(品質推奨ラベル)をつけている商品も少なくありません。
ラベルの違い
羽毛(ダウン)はその膨らみ具合(ダウンパワー)で性能が決まります。ダウンパワー(cm3/g)は羽毛にふとんの中と同程度の圧力をかけたときの羽毛1gあたりの体積のことで単位はdp。
ラベルはニューゴールドラベル、エクセルゴールドラベル、ロイヤルゴールドラベル、プレミアムゴールドラベルの4段階。
ダウンパワー | ダウンの混率 | 清浄度 | 酸素係数 | |
ニューゴールドラベル | 300dp以上 | 50%以上 | 500mm以上 | 4.8mg以下 |
エクセルゴールドラベル | 350dp以上 | 80%以上 | 500mm以上 | 4.8mg以下 |
ロイヤルゴールドラベル | 400dp以上 | 90%以上 | 500mm以上 | 4.8mg以下 |
プレミアムゴールドラベル | 440dp以上 | 93%以上 | 500mm以上 | 4.8mg以下 |
ラベルがついている場合、それも比較の対象にして購入するといいでしょう。
ただし、日本製の羽毛布団に必ずラベルがついているわけではありません。大手メーカーは独自に厳しい基準を設けていることもあり、ラベルの有無だけでは良し悪しが判断できない場合もあります。
また、海外製の羽毛布団にもこのラベルはつきません。ラベル付きは国産で品質が一定以上のものといった認識で良く、ラベルがないものも候補にあがっている場合は軽さや保温性などを比べて購入するといいでしょう。
羽根布団
「羽根布団」は羽根(スモールフェザー)を50%以上使った布団のこと。
羽根(スモールフェザー)は水鳥の腹部の羽軸がある6.5cm未満の羽毛。保温性はあまりなく、吸湿性や放湿性があって弾力性(復元力)もあります。
また、水鳥の翼の部分の羽根(フェザー)は羽毛布団や羽根布団に使われず、枕や座布団に使われることが多いです。
スモールフェザーは水鳥1羽から約60g採れるため、羽毛がたくさん使われている羽毛布団と比べると安価。
「羽毛布団」と「羽根布団」の違い
「羽毛布団」と「羽根布団」の違いは50%以上使われているのが羽毛(ダウン)なのか羽根(スモールフェザー)なのかです。そして、希少性の高い羽毛をたくさん使った「羽毛布団」は「羽根布団」と比べると高価。
改めて見てみるとかんたんに違いですが、言葉だけだとどっちがどっちなのかわからないという人もいるでしょう。そこにつけこんで羽根布団を高く売りつける業者などもいるようなので、注意してください。
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