「カレイ」と「ヒラメ」の違いとは?
「カレイ」と「ヒラメ」は似てますね。
スーパーなどでは商品名が書かれているので間違うことはありませんが、魚2匹がそのまま置かれていたら見分けられないという人もいるでしょう。
今回はそんな「カレイ」と「ヒラメ」の違いについてお伝えします。
カレイ
「カレイ」はカレイ目カレイ科の海水魚。
水深の浅いところから深いところ(深海)まで生息し、砂や泥の海底に身を隠しています。
ゴカイやイソメなどの多毛類を主食にし、口も歯も小さめです。
カレイを釣るときは多毛類に似ているワームを使います。
また、生食はせず、煮付けや唐揚げ、干物などにして食べるのが一般的。
旬の季節はカレイの種類によって違い、マガレイなら初夏から秋、マコガレイなら6月~9月、子持ちカレイは冬です。
ちなみに、出荷するまで年月がかかることなどから養殖はほとんど行われていません。
ヒラメ
「ヒラメ」はカレイ目カレイ亜目ヒラメ科の海水魚。
昼は海底の砂や泥に身を隠していますが、夜は海底近くを似た色に変色させて泳ぎます。
ゴカイやイソメなども食べますが、主食は小魚や海老が主食。
口は大きめでアゴがしっかりとしていて、歯も尖っています。
ヒラメを釣るときはカレイとは違い、小魚の生き餌やルアーを使います。
また、ヒラメは刺身や寿司など生食されることが多いです。
独特な食感の美味しいエンガワも人気。
加熱して食べることも可能ですが、筋肉質なので身が硬くてカレイほどふっくら仕上がりません。
ヒラメの旬は11月~2月。
ちなみに、ヒラメは養殖が盛んです。
お腹の黒い紋様が残ってしまうのでパンダヒラメと言われることもありますが、味は天然ものと比べても遜色ないと言われています。
「カレイ」と「ヒラメ」の違いは?
「左ヒラメに右カレイ」という言葉があり、目を上に向けて置いた時に頭が左向きになるのが「ヒラメ」、右向きになるのが「カレイ」。
日本国内のカレイとヒラメならこの言葉が当てはまりますが、海外のものは例外もあります。
そして、海外ではカレイとヒラメを区別しない国もあるくらいです。
また、「カレイ」と「ヒラメ」では口と歯の形状が違います。
どちらも肉食というのは一致していますが、「カレイ」は歯が小さくて口はおちょぼ口、「ヒラメ」は口が大きくて歯も尖っています。
他には、向いている調理法、旬の季節、養殖が盛んなのかなどが違う点です。
価格に関しては需要と供給の関係で、ヒラメの方が人気が高いのでカレイより高くなっています。
でも、昔はカレイのほうが人気で、カレイの値段の方が高い時代もありました。
これからこれが逆転することはなかなか考えにくいですが、カレイだけに含まれる成分などが見つかれば可能性はゼロではありません。
今回は「カレイ」と「ヒラメ」の違いについてお伝えしました。
海外では一緒くたにされているところもありますが、寿司や和食の文化のある日本では全然違うものですね。
ぜひ参考にしてみてください。
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