「冤罪」と「免罪」の違いとは?
「冤罪」と「免罪」は漢字が似てますね。
読みも「えんざい」と「めんざい」なので、なかなか似ています。
でも、意味は全く違うので、間違って違うとおかしなことになるでしょう。
「冤罪」のことを言っているつもりで、「免罪」が使われていることも少なくありません。
今回はそんな「冤罪」と「免罪」の違いについてお伝えします。
冤罪
「冤罪」は無実なのに有罪とみなされること。
罪を犯していないのに犯したことにされてしまういわゆる濡れ衣を着せられた状態。
刑務所で服役していた人が実は無罪で、「冤罪事件」としてニュースになることもあります。
また、日本人で身近に起きやすいのが「痴漢冤罪」。
疑われないために上の図のように両手で吊革をもつ防御策を取っている人も少なからずいます。
やってないということを証明するのは「悪魔の証明」なため、疑われてしまうと無実を証明するのは難しいです。
これを逆手にとって、痴漢冤罪詐欺が横行するなんてこともあります。
また、「冤罪」で失われる信頼は大きく、会社を辞めさせられてしまうなんて場合もあるでしょう。
そして、「冤罪詐欺」に合った場合に相手を訴えたとしても慰謝料は少なく、失われたものの方が大きいことがほとんどです。
そのため、怪しいと思ったら証拠や証人を確保し、「冤罪」に巻き込まれないようにすることが大事です。
免罪
「免罪」は有罪だけど許されること。
罪を犯してしまってはいますが許されるいわゆる赦免。
冤罪とは違い、免罪となるパターンは少ないでしょう。
そのため、「冤罪」を間違って「免罪」と使っている人が多く、逆はほとんどありません。
また、「免罪」を使った単語だと、罪に対する罰が免除される「免罪符」という言葉が使われやすいです。
例えば、不倫は罪には当たりませんが、妻が不貞の夫(夫が不貞の妻)を許すことに「不倫の免罪符を与える」なんて表現が使われます。
他には、ゲームにも登場しやすく、お金で免罪符を買って罪が許されたり、呪いを解くアイテムだったり、天国に行くためのアイテムだったりするでしょう。
「冤罪」と「免罪」の違いは?
「冤罪」は無実なのに有罪、「免罪」は有罪だけど許されて無罪。
意味は全くの正反対です。
「免罪」を使うことはほとんどないので、「冤罪」の誤用として使われることがほとんど。
今回は「冤罪」と「免罪」の違いについてお伝えしました。
漢字や読みは似ていますが、意味は全然違う言葉です。
「冤罪」を忘れたら「痴漢冤罪」、「免罪」を忘れたら「免罪符」を思い出すと間違う機会も減るでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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