「パスタ」と「スパゲティ」、「フェットチーネ」の違いとは?

イタリアンでピザと並んで人気の「パスタ」。

「スパゲティ」と呼ぶこともありますが、「パスタ」の方がおしゃれということでよく使うなんて人も多いでしょう。

一昔前は「スパゲティ」と呼ぶのが当たり前でしたが、「パスタ」という言葉が出てきてからは押されています。

また、同じ小麦粉の麺で「フェットチーネ」というものもありますね。

今回はそんな「パスタ」と「スパゲティ」、「フェットチーネ」の違いについてお伝えします。

パスタ

「パスタ」は小麦粉を水や鶏卵、塩で練って作った麺の総称

イタリア語の「pasta(パスタ)」は日本語だと「麺類」とほぼ同じような意味で使われます。

大きく分けると、カッペリーニやスパゲティなどのロングパスタ、マカロニやペンネなどのショートパスタに分類。

本場イタリアではロングパスタとショートパスタを合わせると500種類以上あり、新しい種類も年々増えています。

また、パスタの品質もイタリアでは法律で制定

  • デュラム小麦を使用していること
  • 人工着色料や保存料を使用していないこと
  • デュラム小麦のセモリナ100gに対して全卵5個以上使用されていること(卵を練り込む麺の場合)

ちなみに、セモリナというのは粉の挽き方で粗挽き粉をイメージしてもらうといいでしょう。

スパゲティ

「スパゲティ」はロングパスタの一種で、直径1.4mm~1.9mm、長さ25cm前後の麺

長さは通常25cmに揃えられています。

イタリア語で「紐」を意味する「spago(スパーゴ)」に指小辞をつけて複数形にしたのが「spaghetti(スパゲッティ)」です。

また、直径によって名称が変わり、直径0.9mmだとカッペリーニ、直径1.0mm~1.2mmだとパーミセリー、直径1.6mmだとスパゲティーニ、直径1.9mmだとリングイネ。直径2.0mmだとスパゲットーニ。

直径が重複しているものもあり、厳格には決められていません。

フェットチーネ

「フェットチーネ(フィットチーネ)」はロングパスタの一種で、5mm~8mmの幅の卵が練りこまれた平たい麺。

イタリア語では「小さいリボン」を意味し、正確には「Fettuccine(フェットゥッチーネ)」です。

卵を練り込んで作るパスタは「エッグパスタ」と呼ばれる場合もあります。

また、幅によって名称が変わり、幅が5mm~10mmだとタリアテッレ、幅が20mm~30mmだとパッパルデッレ。

タリアテッレとフェットチーネは幅が重複している部分もあり、メーカーなどによっても呼び方が変わります。

軟質小麦を使ったのがタリアテッレ、硬質小麦を使ったのがフェットチーネという分け方もあるようです。

「パスタ」と「スパゲティ」、「フェットチーネ」の違いは?

「スパゲッティ」も「フェットチーネ」も「パスタ」の一種

日本だと「スパゲティ」などのおしゃれ言い方として使われますが、イタリアでは麺類全般のことです。

なので、イタリア旅行に行ったときに「パスタが食べたい」と現地の人やガイドさんに聞くと、スパゲッティではなくてマカロニやラザニア、パッパルデッレのお店を教えられることも十分ありえます。

太さや形状が違うだけで使われる料理やソースが変わるので、麺の種類を絞って正確に伝えましょう。

 

今回は「パスタ」と「スパゲティ」、「フェットチーネ」の違いについてお伝えしました。

「パスタ」って急に食べたくなることがありますね。

違いについて知らなくても困ることはあまりありませんが、イタリア旅行やイタリア人の恋人ができたときなどには困る可能性があります。

ぜひ参考にしてみてください。