「ホルモン」と「もつ」の違いとは?
冬はもつ鍋やもつ煮の美味しい季節。
「もつ」は下処理が面倒なうえ、にんにくをたくさん使うので洗い物も大変ですよね。なので、「もつ」は外食するのがおすすめで、値段も比較的安いです。
また、豚や牛の内臓で安くて食感が独特なのがホルモン焼き。
「もつ」は煮込みや鍋が多いのに対し、「ホルモン」は主に焼肉屋で焼いて食べるのが主流ですね。
今回はそんな「ホルモン」と「もつ」の違いについてお伝えします。
ホルモン
「ホルモン」は動物の内臓全般のこと。
男性ホルモンや女性ホルモンなどで使う内分泌という意味もありますが、今回は「もつ」との比較なので省きます。
また、「ホルモン」として主に出回っているのは豚や牛の胃・腸。この部分だけを「ホルモン」と呼ぶことが多いです。そして、これらは焼肉屋などで提供されることが多いです。ミノ(第1胃)やハチノス(第2胃)、テッチャン(大腸)、ヒモ(小腸)をメニューで見たことのある人も少なくないでしょう。
ハツ(心臓)やレバー(肝臓)、タン(舌)、ハラミ(横隔膜)も「ホルモン」に含まれますが、焼いて食べる牛や豚の胃腸のことだけを「ホルモン」と呼ぶのが一般的。
ちなみに、「ホルモン」は動物の内臓を食べることでホルモン分泌を促進する滋養料理という説が有力ですが、関西弁で捨てるものを意味する「放(ほ)るもん」からきたという俗説の方がメディアを通して広まったためにこの説を語源だという人も少なくありません。
「ホルモン」=「放るもん」という説は「トリビアの泉」のガセビアのコーナーでも取り上げられました。
もつ
「もつ」は動物の内臓全般のこと。
もつ鍋やもつ煮で使われる部位は牛の胃や小腸、大腸が一般的。そのため、それらの部分だけを指す言葉として「もつ」を用いることもあります。豚の「もつ」の場合は「豚もつ」と呼ぶことが多く、「もつ」という場合は「牛もつ」であることが多いです。
また、胃や腸の部分は「白モツ」と呼ぶこともあり、タンや心臓の部分は「赤モツ」と呼びます。
「ホルモン」と「もつ」の違い
「ホルモン」と「もつ」はどちらも動物の内臓のことを指す言葉です。
また、どちらも胃腸の部分を指すことが多く、焼き肉は牛も豚も「ホルモン」、もつ鍋やもつ煮では主に牛のものを「もつ」と呼びます。「ホルモン」も牛のものを指すことが多く、牛のホルモンと区別するために「豚ホルモン」という言葉が使われるので、そんなに差のない言葉とも言えるかもしれません。
今回は「ホルモン」と「もつ」の違いについてお伝えしました。
どちらも広義だと同じなので、焼き料理のときは「ホルモン」、煮込み料理のときは「もつ」という認識でいいでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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