「カレーライス」と「ライスカレー」の違いとは?
「カレーライス」といえば、日本人の好きな料理で上位にランクインし、国民食とも呼べる料理。
その「カレー」と「ライス」の単語が逆になった「ライスカレー」という言葉は知っていますか?
「カレーライス」の話をしていたらご高齢の方に「ライスカレー」と「カレーライス」の違いもわからないとはけしからんと言われてしまい、気になったので調べてみました。
それでは、「カレーライス」と「ライスカレー」の違いについてお伝えします。
カレーライス
「カレーライス」はご飯とカレールーが別々になっているカレーを指す言葉でした。
つまり、レストランなどで銀色の容器に入って提供されるのが「カレーライス」。昔は今ほどカレーが庶民にも手の届く料理ではなく、カレーがご飯にかかっている家庭でも食べられるものを「ライスカレー」、手の届きにくい高級料理として別々の容器で提供される「カレーライス」と区別されていました。
ちなみに、銀色の容器の名前は「グレイビーボード」と言います。
でも、言葉というのは時代によって変わるものでカレーがご飯にかかっているものも今は「カレーライス」と呼びます。
カレーのルーが1950年、レトルトカレーが1968年に誕生し、CMで「カレーライス」という言葉が使われた影響が大きいでしょう。特に、西城秀樹さんのヒデキカンゲキでお馴染みのバーモントカレーのCMは影響が大きいのではないでしょうか。
現在は、エスビーやハウス食品などの大手メーカーでも「カレーライス」と「ライスカレー」の明確な違いはないという内容が書かれているほどです。
ライスカレー
「ライスカレー」はご飯とカレーが同じ皿に盛られているカレーのこと。
今は「カレーライス」と呼んでいるものが昔は「ライスカレー」と呼ばれていました。
織田作之助の小説「夫婦善哉」にも「ライスカレー」が登場しています。この小説では「自由軒」のカレーが登場するんですが、このお店のカレーはカレーがすでにご飯にかかっている状態で提供されていたようです。
ちなみに今は、「ライスカレー」という呼び方自体を知らない世代もいるくらいで「ライスカレー」を使うのは通用する人の前だけにしたほうがいいかもしれません。
「カレーライス」と「ライスカレー」の違いとは?
「カレーライス」と「ライスカレー」は昔は区別していて、むしろ「ライスカレー」の方が一般的でした。でも、今は「カレーライス」を使うのが一般的。
「ライスカレー」と「カレーライス」の違いを力説してもはてなマークが浮かぶ人がいる時代なので「カレーライス」を使うようにしましょう。
今回は「カレーライス」と「ライスカレー」の違いについてお伝えしました。
確かに区別されていた時代もありましたが、今はそうではありません。
メディアの影響力というのは今以上に強い時代で言葉の認知を変えてしまうほどだったといえるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません