「野良猫」と「どら猫」の違いとは?
2017年に猫の飼育数が犬を超え、2018年は戌年なのに猫ブームとも呼ばれる年でした。猫の経済効果が2兆円とも言われ、アベノミクスにかけてネコノミクスという言葉も使われたほど。
猫は見ているだけでも可愛くて癒やされるので、動画をYoutubeで探すなんて人も少なくないでしょう。動画なら家やアレルギーの問題で飼えない人も楽しめますよね。
一方、飼われていない「野良猫」は社会問題にもなっています。鳴き声や糞尿に悩まされている人も少なくありません。
そして、ペットのブーム後は捨てる人がどうしても出てきてしまい、「野良猫」が増える危険性があります。ペットを逃がすことを軽く考えている人もいるかもしれませんが、動物愛護法違反で100万円以下の罰金刑です。
また、「野良猫」と似たフレーズで「どら猫」という言葉があります。国民的アニメの「サザエさん」にも出てくるので、聞いたことのある人の方が多いでしょう。そして、「どら猫」ってなんだろうと調べてみた人も少なくないのではないでしょうか。
今回はそんな「野良猫」と「どら猫」の違いについてお伝えします。
野良猫
「野良猫」は飼い主にいない猫。
のらりくらりしている猫から「のら」に「野良」という漢字をあて、「野良猫」と呼ばれるようになりました。ちなみに、のらりくらりの意味は何もせずにぶらぶらとしているさまのこと。
また、特定の飼い主はいないものの地域住民が共同で管理している猫は「野良猫」とは呼ばず、「地域猫」と呼びます。
どら猫
「どら猫」は盗み食いなどをする猫のこと。
飼い主がいないというところは「野良猫」と共通で、その猫が人に対して悪さをすると「どら猫」になります。
サザエさんの歌詞の「お魚くわえたどら猫~♪」は魚を盗んだ猫ということですね。
また、どら猫の「どら」はなまけることや放蕩することを表す「のら」が強調された言葉。「どら息子」という言葉が先にあり、放蕩で家のお金を使い果たす人のことをお金が尽く→鐘(銅鑼)を突くとかけ、江戸時代の遊郭で「銅鑼息子」と呼ぶようになったのが起源だと言われています。(※実在する人物が元ネタではないようで、遊郭で洒落として使われていた言葉が事実として定着したみたいです)
そこから、「どら猫」も盗みを働いて人のお金を尽きさせてしまうことでそう呼ばれるようになっていきました。
「野良猫」と「どら猫」の違い
「野良猫」と「どら猫」は飼い主がいないという点は共通。
盗み食いなどの悪さをすると「野良猫」から「どら猫」になります。ちなみに、盗った魚を途中で落としてしまうなどの犯行が未遂だった場合は、「どら猫」ではなく「野良猫」です。
今回は「野良猫」と「どら猫」の違いについてお伝えしました。
人間に対して悪さをするのが「どら猫」で、違いもわかりやすい言葉でしたね。
ぜひ参考にしてみてください。
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