「スイレン」と「ハス」の違いとは?
「スイレン」と「ハス」ってどっちがどっちかわかりにくいですよね。
人によっては反対に覚えてしまっていたり、同じものだと認識してしまったりしている人もいるかもしれません。
レンコン農家なら間違うことはありませんが、ややこしい植物です。
今回はそんな「スイレン」と「ハス」の違いについてお伝えします。
スイレン
「スイレン」はスイレン目スイレン科スイレン属の多年性水生植物。
日本に自生するのは白い花を咲かせるヒツジグサだけですが、品種改良されて青や赤の花を咲かせるものもあります。
漢字の「睡蓮」はヒツジグサの漢名なんですが、品種改良された他の種も「スイレン」と呼ぶのが一般的。
東南アジア原産のアカバナスイレンは花だけでなく、葉っぱも赤いです。
また、「スイレン」は葉にも光沢があり、水面近くで花を咲かせるのが特徴。
ハス
「ハス」はヤマモガシ目ハス科ハス属の多年性水生植物。
ハチの巣もような花托をつけることから「はちす」と呼ばれ、それが転じて「はす」となったのいうのが通説となっています。
レンコンが出来るのはこちらで、レンコンは漢字でハスの根っこで「蓮根」。
ちなみに、正確には根ではなく、地下茎です。
また、「ハス」は葉っぱに光沢がなく、水面よりも上で花を咲かせるのが特徴。
花の色に関しては、様々な種類があり、白や赤、黄色などの花を咲かせます。
「スイレン」と「ハス」の違いは?
「スイレン」と「ハス」は植物の種類からして違います。
でも、「睡蓮」と「蓮」を両方漢字にすると一気にややこしくなるでしょう。
「スイレン」は水面近くに花を咲かせ、葉に光沢あるもの、「ハス」は水面より上まで茎を伸ばして花を咲かせ、葉に光沢がなく、レンコンができるものと認識するといいです。
ちなみに、英語では「スイレン」と「ハス」を両方「Lotus(ロータス)」、仏教用語ではどちらの花も「蓮華」と呼びます。
今回は「スイレン」と「ハス」の違いについてお伝えしました。
花を咲かせる位置で区別するのが分かりやすいでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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