「アロエ」と「ハオルチア」の違いとは?
サボテンなどの多肉植物は育てやすく、安定した人気のある植物。
近頃は「ハオルチア(ハオルシア)」の人気が上昇し、プレミア価格でうん十万円を超えるものまであります。
そして、「ハオルチア」は見た目が「アロエ」に似ている植物です。
今回は「アロエ」と「ハオルチア」の違いについてお伝えします。
アロエ
「アロエ」はキジカクシ目ススキノキ科ツルボラン亜科アロエ属の多肉植物の総称。
※多肉植物は根や葉、茎などの内部にある柔組織に水を貯蔵している植物のこと。
日本ではキダチアロエやアロエベラが有名ですが、全世界には500種類を超えるアロエがあります。
また、アラビア語で苦いという意味の「Alloch」に由来。
音訳したものを「蘆薈(ろえ)」と書いていましたが、それが「ろかい」と読まれたことで「ろかい」とも呼ぶようになりました。
古代ローマや古代オリエント時代から薬として使われ、日本に入ってきた時期は不明。
江戸時代には薬草として知られていました。
ハオルチア
「ハオルチア」はキジカクシ目ススキノキ科ツルボラン亜科ハオルシア属の多肉植物の総称。
学名はHaworthiaで「ハオルシア」とも「ハオルチア」とも呼ばれます。
昔はアロエ属に含まれていた植物ですが、花被片が二唇形、花柱が子房より短い、柱頭が花筒の3分の2より下にあるなどの特徴からハオルシア属へと独立しました。
ハオルチアの種類は300種類以上あり、新種も続々と発見されています。
また、プレミア価格のついた特に希少性が高くて美しいものがニュースなどで取り上げられますが、500円~3000円程度で購入できるものもあり、「ハオルチア」自体が購入しにくいものではありません。
人気品種の「玉扇」や「オブツーサ」、「スプレンデンス」なども手の届かない値段ではないです。
「ブラックオブツーサ錦」、「万象」、「玉扇」などの中で特に美しいものがプレミア価格となっています。
なんと、中国では価格の下落した不動産の代わりに投資する人もいるそうです。
「アロエ」と「ハオルチア」の違いは?
「アロエ」と「ハオルチア」は昔は一緒の分類をされていた多肉植物で、現在の分類上もキジカクシ目ススキノキ科ツルボラン亜科までは一緒で、アロエ属とハオルシア属という違いしかありません。
そのため、とても似ている植物です。
前述した花被片が二唇形、花柱が子房より短い、柱頭が花筒の3分の2より下にあるなどの他に、アロエは鳥が花粉を運ぶ(鳥媒花)なのに対し、ハオルシアは虫が花粉を運ぶ(虫媒花)が違うところ。
今回は「アロエ」や「ハオルチア」の違いについてお伝えしました。
「アロエ」は薬用だけでなく、食用にも使われます。
そして、表皮に含まれるアロインが早産や流産の危険があるということで、妊婦は避けたい食品です。
ぜひ参考にしてみてください。
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