「ごめんなさい」と「すみません」、「申し訳ありません」の違いとは?
謝罪の場面で使う「ごめんなさい」と「すみません」、「申し訳ありません」。
学生時代は「ごめんなさい」を使う機会が多いですが、アルバイトや社会人になると「すみません」や「申し訳ありません(ございません)」を使うことが増えるでしょう。
小・中学校くらいまでは、「申し訳ございません」はテレビで不祥事を起こした政治家や会社役員が使っているのを見るくらいですね。
今回は「ごめんなさい」と「すみません」、「申し訳ありません」の違いについてお伝えします。
ごめんなさい
「ごめんなさい」は自分の罪を認めて相手に許しを乞うたり、謝罪の意思を表すときの言葉。
「ごめん」は漢字で「御免」と書き、相手が正式に認可や許可を下すことを敬っていいます。(容赦や赦免の尊敬語)
「なさい」は「~してください」ということ。
つまり、自分の非を詫び、容赦してくださいといった意味です。
親しい間柄で使う言葉で、学校の先生などに使うのはいいですが、ビジネスシーンには不向き。
すみません
「すみません」はいくら謝罪しても謝罪しきれないという意思を伝える言葉。
「済まない」の丁寧語で、終わらないという意味があります。
「すみません」という言葉自体には、謝罪する意思表示は出来ますが、自分の非を詫びる意味は含まれません。
「○○してすみません」や「すみません、○○してしまいました」のように何に対してなのか付け加える必要があるでしょう。
すいません
「すみません」に似た言葉で「すいません」があります。
「すいません」は話し言葉で意味は一緒ですが、文字として書くのは「すみません」が正解。
テレビのテロップなどでも「すみません」と表記されているので、注意深く見てみてください。
また、関西では「すんません」とも言いますが、これも話し言葉です。
言葉で謝るときは「すいません」や「すんません」を使ってもいいですが、文字として書くときは「すみません」を使いましょう。
ちなみに、親しい友達同士で謝るなら「すまん」や「サーセン」でも構いませんが、それ以外の場面では適しません。
どちらの言葉も軽く謝るときに使うので、相手に誠意が伝わらないどころか怒らせてしまうことさえもあるでしょう。
申し訳ありません
「申し訳ありません」は弁解の余地がなく、自分が悪いことを認める言葉。
「ありません」の謙譲語の「ございません」を使うことでより丁寧な言い方になります。
「申し訳」というのは言い訳のことで、それが「ありません」ということは言い訳がない、つまり弁解の余地がないということです。
「ごめんなさい」と同じで、自分の非を認めていることも意味に含まれます。
ビジネスシーンでは、「申し訳ありません」や「申し訳ございません」を使うのがいいでしょう。
また、謝罪ではなく、感謝のときに使うなら「恐れ入ります」や「恐縮です」。
「ごめんなさい」と「すみません」、「申し訳ありません」の違いは?
「ごめんなさい」と「すみません」は学校やアルバイト先くらいまでで、ビジネスシーンで使うなら「申し訳ありません(ございません)」が適しています。
「すみませんでした」というと丁寧にも聞こえますが、社会人で使うのはやめておいたほうがいいでしょう。
アルバイトでは多用される「了解しました」のように、一見敵しているような感じもしますが、適していません。(ビジネスシーンなら了解ではなく、承知)
今回は「ごめんなさい」と「すみません」、「申し訳ありません」の違いについてお伝えしました。
社会人になってからは「申し訳ございません」か「申し訳ありません」を基本的に使うようにしてください。
友人や家族に「申し訳ございません」なんていったら仰々しいので、そこでは「ごめんなさい」や「すみません(すいません)」も使えます。
ぜひ参考にしてみてください。
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