「震度」と「マグニチュード」の違いとは?

2019年7月28日

一昔前と違い、大きな地震が短いスパンで起こる日本。

一度強い揺れを体験すると弱い揺れでも怖さを感じますよね。強い揺れの後に余震や本震があり、地震後は心が休まりません。

また、メディアでは数年前から南海トラフが取り上げられていますが、それ以外のところで強い地震があって予測の難しさがうかがえます。

地震の活動期に入ったとも言われており、どこで大きな地震が起きてもおかしくないです。日本各地にプレートがあるため、防災グッズの準備だけはしておくようにしましょう。

では、地震速報でも出てくる「震度」と「マグニチュード」ですが、違いはわかりますか?

今回はそんな「震度」と「マグニチュード」の違いについてお伝えします。

震度

震度

「震度」はある場所(測定場所)における地震動の強さの程度を表す階級

震源地から近いか遠いかで揺れの大きさは変わってきます。地震の速報が出たときに○○県○○市は震度3、○○府○○区は震度2のように各地によって違うのが震度です。

ちなみに、震源地から遠いところが揺れる「異常震域」といった現象も。

また、日本では気象庁により「震度(地震階級)」が0~4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階に分かれています。

震度階級 人の体感・行動 屋内の状況 屋外の状況
人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。 電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。
屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。 棚にある食器類が音を立てることがある。 電線が少し揺れる。
ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。 電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れることがある。 電線が大きく揺れる。自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。
5弱 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。 電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。 まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。
5強 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。 棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。 窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。自動車の運転が困難となり、停止する車もある。
6弱 立っていることが困難になる。 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
6強 立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。 固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。補強されているブロック塀も破損するものがある。

引用:気象庁

震度3以上は震度速報が出され、震度5弱以上の場合は予測される時点で緊急地震速報が出されます。

マグニチュード

マグニチュード

「マグニチュード」は地震そのものの規模(大きさ)を表す尺度

地震のエネルギーといった言われ方をすることもあり、動いた断層の大きさに対応しているでしょう。

そして、震源地の深さによって各地点での揺れの大きさは変わり、浅いほど強く、深いほど弱くなります。

最近の地震は10km程度の浅いものが多く、そのせいで各地での揺れも大きい(震度の数値が高い)です。

ちなみに、ニュースなどではマグニチュード○、震源の深さは○kmのように震源の深さまで言っています。各地域の震度の方がどうしても気になりますが、震度の深さも気にしてみてもいいかもしれません。

また、マグニチュードは-2~12で設定されています。

マグニチュード 名称 状況
-2~0.5 超微小地震 ほとんど揺れを感じることはない
1.0~2.5 微小地震 震源地付近では揺れを感じることもある
3.0~4.5 小地震 ある程度の揺れを感じるが、動いているとわからないこともある
5.0~6.5 中地震 はっきりと揺れを感じる
7.0~7.5 大地震 かなり大きな揺れを感じる(阪神淡路大震災や熊本地震の本震)
8.0~8.5 巨大地震 甚大な被害をもたらす災害(関東大震災や四川大地震)
9.0~10.0 超巨大地震 甚大な被害をもたらす災害(東日本大震災や1960年のチリ大地震)
10.5~11.0 推定値 恐竜絶滅の要因となったとされるチクシュルーブ隕石が地球に衝突したときのエネルギー
11.5~12.0 推定値 長さ1万キロメートルの断層が動き、地球が真っ二つに割れると推定されるエネルギー

マグニチュードは1.0増えるだけで約31.6倍のエネルギーになり、2.0増えると1000倍になります

「震度」と「マグニチュード」の違いとは?

「震度」は各地の地震の大きさ、「マグニチュード」は地震そのものの規模の大きさを表します。

地震1回につきマグニチュードは1つですが、震度に関しては各地によってそれぞれの数値が出ると考えるといいでしょう。

 

今回は「震度」と「マグニチュード」の違いについてお伝えしました。

地震は日本のどこで起きるかわからないので備えだけはしておきましょう。

ぜひ参考にしてみてください。