「鷹」と「鷲」、「トンビ」、「隼」の違いとは?

「鷹(タカ)」はなかなか怖い鳥ですが、「鷹狩り」のように懐かせて狩りをすることも出来る鳥です。

徳川家康も「鷹狩り」が好きで、天下統一した後は許可なく鷹狩りすることを禁じ、鷹の売買も制限しました。

また、「鷹」に似ている鳥で「鷲(ワシ)」や「トンビ(鳶)」、「隼(ハヤブサ)」がいます。

今回はそんな「鷹」と「鷲」、「トンビ」、「隼」の違いについてお伝えします。

「鷹」はタカ目タカ科の猛禽類

猛禽類は鋭いくちばしと爪をもち、他の動物を捕食する鳥類のことです。

オオタカやクマタカ、ハイタカ、アカハラダカなど全長30cm~80cmほどで足と尾が長く、羽根の丸い鳥のことを指します。

「鷲」はタカ目タカ科の猛禽類

生物上の分類は「鷹」と一緒です。

オオワシやイヌワシ、オジロワシ、カンムリワシなど全長75cm~120cnほどで尾が短くて足が太めの鳥のことを指します。

トンビ

「トンビ」はタカ目タカ科の猛禽類

分類上は「鷹」や「鷲」と一緒です。

全長は鷹と同じくらいですが、生きた動物を狙う「鷹」や「鷲」とは違い、小動物や魚などを食べます。

狩りの能力でいうと、「鷹」や「鷲」には敵いません。

市街地ではカラスほどゴミを荒らすことはないですが、漁ることもあるでしょう。

また、特徴的なのは鳴き声で、「ピーヒョロロ」と鳴きます。

「隼」はハヤブサ目ハヤブサ科の猛禽類

分類上からして今までの3種類とは違います。

見た目は似ていますが、スズメやインコの仲間です。

DNAの関係上、スズメやインコの仲間ですが、猛禽類で狩りの能力は高いので侮れません。

「鷹」と「鷲」、「トンビ」、「隼」の違いは?

「鷹」と「鷲」、「トンビ」は生物の分類上、全てがタカ目タカ科の猛禽類。

「隼」だけは分類からして違い、別の種類です。

また、「鷹」と「鷲」に明確な判断基準はなく、小・中型を「鷹」、大型を「鷲」と呼ぶ傾向にあります。

「トンビ」は狩りの能力が少し劣り、「鳶が鷹を生む」という言葉があるように少し格下の扱いです。

大きさは「鷹」と一緒くらいなので、特徴的な鳴き声で見分けるといいでしょう。

ちなみに、「コンドル」は同じタカ目ですが、コンドル科なので、分類上違う生物です。

 

今回は「鷹」と「鷲」、「トンビ」、「隼」の違いについてお伝えしました。

「鷹」や「鷲」は近くにいたら怖いですが、映像作品ではかっこいい扱いが多いですね。

「トンビ」もかっこ悪いわけではないですが、特徴的な鳴き声の印象が残りやすいです。

また、「カラス」と「トンビ」が棲んでいる地域だと、ケンカしていることもあります。

ぜひ参考にしてみてください。