「フェルトペン」と「サインペン」、「名前ペン」の違いとは?
電子化が進んでいますが、完全ではないのでペンを使うことも少なくありません。
そして、文房具のペンコーナーだけでも様々な商品があり、「フェルトペン」や「サインペン」、「名前ペン」などがあります。
今回はそんな「フェルトペン」と「サインペン」、「名前ペン」の違いについてお伝えします。
フェルトペン
「フェルトペン」は揮発性のインクの入っている容器にフェルトを芯として挿入した筆記用具のこと。
芯はフェルトではなく、化学繊維が使われている場合もあり、その場合もフェルトペンと呼ぶことが多いです。
また、「フェルトペン」以外にもマーカー(マーカーペン)やマーキングペンといった呼び方もします。
サインペン
「サインペン」は水性インクを用いたフェルトペンのこと。
元々は「ぺんてる(当時の大日本文具)」が商標登録(第761981号)している「PENTEL Sign PEN」を指す言葉でした。
現在は一般名詞化していて、水性インクを用いたフェルトペンのことを指す言葉になっています。
ちなみに、「PENTEL Sign PEN」は商標登録されているので今も「ぺんてる」以外は使えませんが、「サインペン」は他社も使える言葉です。サインペンとついている商品も売り場で見かけますね。
また、油性のフェルトペンのことを「マジック」や「マジックインキ」と呼びますが、これも登録商標だったりします。
マジックとマジックインキ
「マジック」と「マジックインキ」は両方とも株式会社内田洋行の登録商標(第505150号ほか)。
寺西化学工業株式会社が製造・販売しているものだけが「マジック」や「マジックインキ」です。
でも、ホッチキスやオセロ、シーチキンのように商品名が一般名として定着していて、フェルトペン(特に油性のもの)を「マジック」と呼ぶ人も少なくありません。
名前ペン
「名前ペン」は油性インクを用いたフェルトペンのこと。
「名前ペン」は商標登録されていないので、たくさんの文房具メーカーが使っています。
また、名前を書く用途に使うため、ペン先が細いものが多いです。
ちなみに、「マイネーム」は株式会社サクラクレパスの登録商標なので、他社は使えません。
「フェルトペン」と「サインペン」、「名前ペン」の違いとは?
「サインペン」や「名前ペン」は「フェルトペン」の一種。
水性のものを「サインペン」、油性のものを「名前ペン」または「マジック」と呼びます。
「フェルトペン」という言葉はあまり使わず、水性のペンを探すときは「サインペン」、油性のものを探すときは「マジック」や「名前ペン」を使うことのほうが多いでしょう。
今回は「フェルトペン」と「サインペン」、「名前ペン」の違いについてお伝えしました。
ペンの分野は商品名(登録商標)が一般名として浸透しているパターン。
ぜひ参考にしてみてください。
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