「かぼす」と「すだち」、「シークヮーサー」の違いとは?

温州みかんやオレンジのように実を食べるのではなく、風味付けや薬味として使われる柑橘類を「香酸柑橘類」と呼びます。

そして、「かぼす」や「すだち」、「シークヮーサー」、「ゆず」、「ライム」などは香酸柑橘類の仲間です。

これれは、それぞれが違うものということはわかりますが、違いがわかりにくいですよね。

今回はそんな「かぼす」と「すだち」、「シークヮーサー」、「ゆず」、「ライム」の違いについてお伝えします。

かぼす

「かぼす」はミカン科ミカン属の香酸柑橘類

98%以上が大分県で生産され、大分県の特産品です。ハウスや貯蔵のものを含めると1年中流通していますが、旬は8月末~10月にかけて。

香りはマイルドで爽やかな酸味があり、ポン酢やジュースに向いています。

また、名前の由来に関しては明らかになっておらず、文献に出てくるのも1945年以降。

すだち

「すだち」はミカン科ミカン属の香酸柑橘類

98%以上が徳島県で生産され、徳島県の特産品です。ハウスや貯蔵のものを含めると1年中流通していますが、旬は8月上旬~9月中旬頃。

香りが強く、さっぱりとした酸味があり、焼きサンマや焼き松茸などにかけることに向いています。売り場でも松茸の近くにすだちが置かれていることが多いです。

また、名前の由来は食酢に使っていたことから「酢の橘」より「酢橘(すたちばな)」。それが「すだち」へと変わっていきました。

シークヮーサー

「シークヮーサー」はミカン科ミカン属の香酸柑橘類

99%以上が沖縄県で生産され、沖縄県の特産品です。収穫時期によって用途が変わり、酢の物用は8~9月頃、原液ジュース用は10月~12月中旬頃、生食用が12月下旬から2月頃に出回ります。

独特の酸味の中にほろ苦さを感じるのが特徴で、ジュースやドレッシング向き。ヘスペリジンやノビルチンが花粉症対策として注目され、「じゃばら」だけでなく「シークヮーサー」も注目の柑橘類です。

また、「シークヮーサー」は沖縄県の方言で「シー」は酸い、「クァーサー」は食わしの意味があり、酢食わしという意味。

ちなみに、「シークヮーサー」という呼び名が全国的にも知られていますが、和名はヒラミレモンです。

ゆず

「ゆず」はミカン科ミカン属の香酸柑橘類

ゆずは50%以上が高知県で生産され、馬路村の商品は有名。高知県以外では徳島県や愛媛県、宮崎県などで生産されています。ハウス産と露地産、貯蔵されたものが1年中出回り、青ゆずは8月、黄ゆずは11月~1月が旬です。

香りが強く、ほのかに甘みがあるのが特徴で、皮の部分がよく使われます。皮が使われているものの例をあげると、ゆずこしょうやゆず茶、酢の物などです。

また、日本では古くから「柚」や「柚仔」などの表記が使われ、「いず」や「ゆのす」といった呼ばれ方もしていました。「ゆず」という読み方は中国語由来です。

ライム

「ライム」はミカン科ミカン属の香酸柑橘類

日本国内では愛媛県で100%生産されているライムですが、ほとんどがメキシコからの輸入品。

独特の苦味と酸味があり、レモンのように使うことが多いです。カクテルなどにも使用され、代表的なのがジントニックやモスコミュール。

「かぼす」と「すだち」、「シークヮーサー」、「ゆず」、「ライム」の違い

「かぼす」と「すだち」、「シークヮーサー」、「ゆず」、「ライム」の違いは以下の表のとおりです。

主な産地 大きさ 用途
かぼす 大分県 100~150g ポン酢やジュースなど
すだち 徳島県 40~50g 焼きサンマや焼き松茸などの香り付け
シークヮーサー 沖縄県 25~60g ジュースやドレッシングなど
ゆず 高知県 100~130g ゆずこしょうやゆず茶、酢の物など(皮部分)
ライム メキシコ 30~50g ジントニックやモスコミュールなどのカクテル

今回は「かぼす」と「すだち」、「シークヮーサー」、「ゆず」、「ライム」の違いについてお伝えしました。

どれも香酸柑橘類の仲間で植物分類上は一緒ですが、産地や大きさ、用途などが違います。違いを見極め、それぞれに適した用途で使いましょう。

ぜひ参考にしてみてください。