「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いとは?
お菓子作りなどで使う「生クリーム」や「ホイップクリーム」。
普段からお菓子作りをしたり、スイーツをよく食べたりする人は全然違うものだと認識しているでしょう。
でも、お菓子を作ったり食べたりしない人にとっては違いがわかりにくいのがこの2つです。
今回は「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いについてお伝えします。
生クリーム
「生クリーム」は生乳や牛乳を原料とし、植物性油脂や添加物を含まず、乳脂肪分18%以上のもの。
厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」で定められていて、この条件を満たさないものは「生クリーム」や「純生クリーム」とつけることが出来ません。
また、動物性脂肪(乳脂肪分)だけで作られたクリームで、植物性油脂と混ぜられたものは「コンパウンドクリーム」と呼ばれます。
「コンパウンド」は混合という意味で、商品名はメーカーによって様々。
ホイップクリーム
「ホイップクリーム」は植物性油脂(コーン油や大豆油)などに乳化剤や安定剤を加え、動物性クリームに似せて作られたもの。
泡立てる前は「ホイップ」として売られ、泡立てたものを「ホイップクリーム」と呼びます。
そして、「生クリーム」には似ているようでも全然違うものです。
でも、デメリットばかりではなく、保存性に優れているなどのメリットもあります。
「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いは?
「生クリーム」と「ホイップクリーム」は少し似ていますが、内容は全然違います。
2つのクリームの違いは下の表のとおり。
生クリーム | ホイップクリーム | |
---|---|---|
原料 | 生乳や牛乳 | 植物性油脂 |
カロリー(100gあたり) | 433kcal | 402kcal |
コレステロール値(100gあたり) | 120mg | 4~10mg |
値段 | 300円前後 | 150円前後 |
消費期限 | 10日程度 | 1ヶ月程度 |
味・風味 | コクがある・風味豊か | あっさり・クセがない |
泡立てたときの色や質 | 若干黄みがかっていて角が立ち、粘り気がある | 白色でなめらか。時間が経っても分離しにくい |
どちらにもメリットがありますが、味がいいとされているのは「生クリーム」。
安価なことから「生クリーム」の代用品として「ホイップクリーム」が使われることが多いです。
今回は「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いについてお伝えしました。
乳脂肪分18%以上が「生クリーム」ですが、お菓子作りなどで使うのは30%以上のもの。
18%~30%を「ライトクリーム」、30%~48%を「ヘビークリーム」と呼びます。
ぜひ参考にしてみてください。
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