「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の違いとは?
美容や健康に良いということでたびたびメディアにも取り上げられる「オリーブオイル」。
「オリーブオイル」を使う機会が数年前より増えたという人も多いでしょう。
そして、「オリーブオイル」というと、「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」、「オリーブポマースオイル」があり、「エクストラバージンオリーブオイル」が良いのは周知の事実。
今回はそんな「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」、「オリーブポマースオイル」の違いについてお伝えします。
エクストラバージンオリーブオイル
「エクストラバージンオリーブオイル」はオリーブの果実をそのまま絞り、酸度が2.0%以内のオリーブオイルのこと。
オリーブオイルの酸度というのは国際オリーブオイル協会(IOC)が決めている基準で、オリーブオイル100g中の遊離脂肪酸のうちオレイン酸が占める割合のことを指します。
日本は「エクストラバージンオリーブオイル」の基準をJASが決めていますが、IOCが決めるものよりも緩いです。
IOCの基準は以下の表のとおり。
品質の分類 | 酸度 |
エクストラバージンオリーブオイル | 0.8%以下 |
ファインバージンオリーブオイル | 2.0%以下 |
オーディナリーバージンオリーブオイル | 3.3%以下 |
ランパンテバージンオリーブオイル | 3.3%以上 |
日本では「エクストラバージンオリーブオイル」だけでなく、「ファインバージンオリーブオイル」のことも「エクストラバージンオリーブオイル」と呼んでいることになります。
日本製品を買うときは酸度、海外製品を買うときはacidやacidityが0.8%より低いものを選ぶようにするといいでしょう。
ピュアオリーブオイル
「ピュアオリーブオイル」は酸度の高いバージンオリーブオイルを精製し、酸度0.3%以下にした精製オリーブオイルとそこそこの品質のバージンオリーブオイルをブレンドしたオリーブオイル。
「ピュア」とついていますが、「純粋」というわけではありません。
また、「ピュアオリーブオイル」ではなく、「オリーブオイル」と呼ぶこともあります。
そして、バージンオリーブオイルを混ぜる割合というのはメーカー次第ですが、平均1割程度で、風味は「エクストラバージンオリーブオイル」と比べると全然違います。
オリーブポマースオイル
「オリーブポマースオイル」はバージンオリーブオイルを絞った後のカスから溶剤を使って油を抽出し、それとバージンオリーブオイルをブレンドしたオリーブオイル。
最初に絞ったものを1番絞りと考えるなら2番絞りということです。
販売する際は、「ポマース」とつけることが義務付けられています。
「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」、「オリーブポマースオイル」の違いは?
風味や品質は「エクストラバージンオリーブオイル」、「ピュアオリーブオイル」、「オリーブポマースオイル」の順に良いです。
美容や健康に良いとされる成分もその順番で多く含まれると考えるといいでしょう。
コストで考えると逆になり、「オリーブポマースオイル」が一番安価。
今回は「エクストラバージンオリーブオイル」、「ピュアオリーブオイル」、「オリーブポマースオイル」の違いについてお伝えしました。
良いオリーブオイルを選ぶ場合は、酸度やオーガニック認定などをチェックするようにしましょう。
高ければいいというわけではありませんが、手頃なエクストラバージンオリーブオイルはIOC基準だとファインバージンオリーブオイルかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
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