「フクロウ」と「ミミズク」の違いとは?

縁起の良い動物としても知られる「フクロウ」。

大きな瞳でフォルムがかっこいいとも可愛いともとられ、人気上昇中の鳥です。

猫カフェのように「フクロウカフェ」の店舗数も増えています。

そして、「フクロウ」といえば、似たような鳥の「ミミズク」がいますよね。

「ミミズクカフェ」とは言いませんが、「フクロウカフェ」には「フクロウ」と「ミミズク」の両方がいることが多いです。

今回はそんな「フクロウ」と「ミミズク」の違いについてお伝えします。

フクロウ

「フクロウ」はフクロウ目フクロウ科フクロウ属で猛禽類の一種

ちなみに、猛禽類というのは、鋭いくちばしと爪を持ち、他の動物を捕食する習性のある鳥類のことです。

あんなに可愛い顔をしている「フクロウ」ですが、「森の番人」や「森の忍者」と称され、狩りがとてもうまい鳥。

夜の生態系ピラミッド(食物連鎖)の頂点に君臨すると言われ、自然界では恐れられる鳥です。

また、夜行性で単独(もしくはつがい)で行動します。

ちなみに、「フクロウ」と呼ばれるようになったのは、鳴き声に由来したという説や夜行性の「昼隠居(ひるかくろふ)」から転じた説、羽毛の様子から「膨るる(ふくるる)」から転じた説など定まっていません。

ミミズク

「ミミズク」はフクロウ目フクロウ科フクロウ属で猛禽類のうち、羽角(耳)のあるものの総称

つまり、耳のようなものがあるフクロウのことです。

耳のようなものは羽毛で使い道などは解明されていません。

また、必ず羽角(耳)がある種類のことを指すわけではなく、例外もいます。

「アオバズク」には羽角がありません。

反対に、「ウサギフクロウ」や「シマフクロウ」はフクロウと呼ばれているにもかかわらず、羽角があります。

そして、生態に関しては「フクロウ」と一緒です。

ちなみに、「フクロウ」の古名「ツク(ヅク)」に耳が加わり、「ミミズク」(ズクはツクから変化)となった説が有力。

「ツク」は漢字で「木菟」と書き、「ウサギのような耳を持つ木にすむもの」という意味で当て字がつけられたとされています。

「フクロウ」と「ミミズク」の違いは?

「フクロウ」と「ミミズク」の違いは耳(羽角)があるかどうかです。

例外もありますが、基本的には耳(羽角)の有無で区別するといいでしょう。

フランス語では「フクロウ」を「chouette(シュエット)」、「ミミズク」を「hibou(イブゥ)」と分けていますが、英語とドイツ語は一緒くたにされています。

英語ではどちらも「owl(オウル)」、ドイツ語では「eule(オイレ)」。

「ミミズク」と区別するときは「耳あり」や「角あり」などの単語をつけて呼ぶことはありますが、基本は一緒にされています。

 

今回は「フクロウ」と「ミミズク」の違いについてお伝えしました。

例外こそあるものの分かりやすい違いでしたね。

ぜひ参考にしてみてください。