「スコップ」と「シャベル」の違いとは?
「スコップ」と「シャベル」は人によって認識が違う道具。
西日本では小さいものが「スコップ」、大きいものを「シャベル」と呼び、東日本では小さいものを「シャベル」、大きいものを「スコップ」と呼ぶ傾向があります。また、どちらも「スコップ」と呼ぶ人もいるでしょう。
「スコップ」と「シャベル」はその認識の違いからSNSでもたびたび話題になるテーマです。ゲームやドラマ、CMなどで出てきた場合はSNSで議論が始まりがち。
それでは、「スコップ」と「シャベル」の違いについてです。
スコップ
「スコップ」はさじ形の土などを掘る器具。(定義は辞書によっても様々です。)
語源はオランダ語の「schop(schep)」で土や石をすくう時に使うさじ型の道具という意味。ネットで調べると小型のシャベルと出る場合もありますが、引用している国語辞書などによってこれも変わってきます。
また、辞書によっては「シャベル」と同義と保険をかけているものも少なくありません。
そして、どちらかというと西日本で認識されている小さいものを「スコップ」、大きいものを「シャベル」と定義する傾向が強いです。
大阪府堺市にある浅香工業株式会社のよくある質問でもすくう用途を「スコップ」、掘る用途を「シャベル」としています。
ショベルとスコップはどう違うのですか?ショベルは主に掘る用途に使い、スコップはすくう用途に使います。
引用:浅香工業
シャベル
「シャベル(ショベル)」は土砂や雪などの粗い粉状の素材を持ち上げて移動させるための先端がさじ形の道具。(定義は辞書によっても様々です。)
語源は英語の「shovel」で土や石をすくう時に使うさじ型の道具という意味。これも引用している国語辞典によって出てくる意味が変わってきます。
これも「スコップ」と一緒でスコップと同義のように保険をかけている辞書も少なくないです。
また、日本工業規格(JIS)のショベル及びスコップの項目(JIS A 8902:1988)ではさじ部に足がかけられるものを「ショベル(シャベル)」、足がかけられないものを「スコップ」としています。
足がかけられないという表現だと小さいものを想像しますが、「スコップ」の図も大きいものを指していて、小さいもの=スコップとはなっていません。
「スコップ」と「シャベル」の違いとは?
「スコップ」と「シャベル」の違いは語源がオランダ語なのか英語なのかの違い。
意味に関しては辞書によって違い、スコップとシャベルを同義にしているものも少なくありません。
また、大きい方を「シャベル(ショベル)」と呼ぶ理由付けとして「ショベルカー」があげられる場合もあります。「スコップカー」とは呼ばないので大きい方が「ショベル(シャベル)」と論破してこようとする人もいるでしょう。
ただ、言葉というのは相手に伝わるかどうかが大事。相手が小さい方をスコップ、大きい方をシャベルと認識しているならそういう使い方をし、小さい方をシャベル、大きい方をスコップと認識しているなら合わせた使い方をすればいいです。議論するのも悪くはありませんが、どちらが正しいといえることではないので議論が平行線のまま終わったり、口論となってしまったりするでしょう。
今回は「スコップ」と「シャベル」の違いについてお伝えしました。
辞書によっても書いてあることが違い、同義にされることも少なくありません。そのため、国民的な○○でスコップやシャベルが取り上げられるなどで認識が統一されなければ、これからも議論になっていくでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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