「漫才」と「コント」の違いとは?

面白い漫才師を決める「M-1」、真のコント日本一を決める「キングオブコント」。

賞レースで優勝したからといって売れっ子に必ずなるわけではないのが芸人の難しいところですが、世間の注目度も高く、TV放送のある決勝まで進むと売れるチャンスが与えられるのは確かです。

また、面白さというのは個人差があることなので、審査員が批判されることも少なくありません。一般人と芸人の視点も違うでしょうし、一般的な感覚がありすぎる人は突き抜けた芸人にもなりにくいでしょうし、そこもこれらの大会の難しいところ。

では、「漫才」と「コント」の違いについてお伝えします。

漫才

「漫才」は主に二人組(コンビ)で披露する話芸

ボケとツッコミに分かれ、滑稽な掛け合いをすることで笑わせます。「笑い飯」のようにダブルボケ、「オードリー」のようにダブルツッコミもあり、漫才の形式も多岐にわたる時代です。

正統派の漫才というのは減っていて、コントのような前振りがなく、王道の漫才をするので代表的なのが「ナイツ」。塙さんの方が一方的にボケ、土屋さんが適度にツッコミを入れるため、漫談に近いという人もいます。(一人でする話芸のことを漫談と呼びます。)

また、3人(トリオ)でする漫才はトリオ漫才になります。3人組はコントをすることが多く、トリオ漫才は少ないです。最近人気上昇中の四千頭身は珍しくトリオ漫才。

ちなみに、センターマイクがあるのが基本ですが、即興でやる場合はない場合もあります。

コント

「コント」は笑いを目的とする寸劇のこと

キャラクターの設定があり、役になりきって笑わせます。キャラクター自身(見た目や動き)や服装、メイク、小道具、音響など様々なものを使って笑いをとることが可能。

「コント」は2人~3人でやることが多いですが、幅を利かせやすいトリオの方が有利です。

また、「コント」芸人で有名なのはジャングルポケットやコロコロチキチキペッパーズなど。

ちなみに、コントは5分~20分程度が一般的。時間がそれ以上のものや出演者がたくさんいる場合は「軽演劇」や「喜劇」と呼びます。

コント漫才

「コント漫才」は漫才の途中でコントをする漫才のこと

漫才のようにセンターマイクの前に立ち、自己紹介などを終わらせてから役に入って笑いをとります。

最近はこの漫才が主流で、「M-1優勝者」のアンタッチャブルやサンドウィッチマン、霜降り明星などもコント漫才。

「コント漫才」はコントのように幅を利かせやすく、漫才のようにキャラなどへのツッコミも入れられるため、ただの漫才よりも笑いを取りやすいです。

ただ、「コント漫才」を嫌がる芸人や一般人も少なからずいて、芸人の場合は漫才なら「漫才師」、コントなら「コント師」を名乗る場合もあります。

「漫才」と「コント」の違いとは?

大きいくくりでいうと、「漫才」は話芸、「コント」は寸劇です。

会話や間などをうまく使って笑わせるのが「漫才」で、キャラクターや小道具、音響、設定などで笑わせるのが「コント」。

また、それらの中間が「コント漫才」になります。

 

今回は「漫才」と「コント」の違いについてお伝えしました。

「コント漫才」の登場により、正統派漫才をするコンビやトリオは減っています。

ぜひ参考にしてみてください。