卵の「サイズ」、「殻の色」、「黄身の色」の違いとは?

食卓に並ぶことも多い卵料理。

卵というとコレステロール値を上げるイメージがありますが、実はそんなことはありません。

白身にはペプチドが含まれ、むしろコレステロールを下げる働きをしてくれます。

黄身自体も白身よりは高いのは事実ですが、ビタミン類を多く含み、栄養価も高いです。

黄身と白身を片方だけたくさん食べるのはダメですが、両方を一緒に取るなら1日1個~3個程度食べても問題ありません。

ただし、LDLコレステロール値が高い方は血中のコレステロール値を調整する機能が正常値の人と比べて低いので、少し抑えるようにしたほうがいいでしょう。

今回はそんな卵の「サイズ」、「殻の色」、「黄身の色」の違いについてお伝えします。

卵のサイズ

卵のサイズは重量によってSS~LLの6段階に分類されます。

サイズ 重量(殻の重さを含む)
SS 40g以上46g未満
S 46g以上52g未満
MS 52g以上58g未満
M 58g以上64g未満
L 64g以上70g未満
LL 70g以上76g未満

若い鶏ほど小さな卵を産むのはイメージがあると思いますが、卵を産む頃(4ヶ月)になると鶏の体長はほとんど成長しません。

体が大きい鶏がLLサイズの卵を産むわけでなく、小さな鶏でも年を取ると大きな卵を産むようになります。

だいたいの目安として4ヶ月頃に産むのがSサイズ、そこから日が経つ度に大きくなっていき、1年半~2年以上の鶏がLLサイズを産むと考えるといいでしょう。

黄身のサイズ

黄身のサイズはどの卵のサイズもほぼ一緒

LLサイズの黄身が大きいイメージがあるかもしれませんが、黄身はSS~LLサイズ共通で20g程度です。

卵のサイズに対して黄身の割合が多いのはSSサイズで、黄身だけを使うお菓子作りなどにはSSサイズが適しています。

使う料理が決まっていない場合は、どの料理にも使いやすいMサイズを選ぶのが無難。

また、白身をたくさん使うメレンゲなどの場合は、LサイズやLLサイズを選ぶといいでしょう。

殻の色

殻が白い卵と赤い卵があるとなんとなく赤い方を選んでしまいがち。

栄養価の高い「ヨード卵光」が赤卵なので、そのイメージがあるのかもしれません。

また、昔は赤い卵の流通量が少なく、希少性も高かったです。

でも、殻の色は栄養価に直接影響しません。

殻の色の違いは、鶏の羽の色の違いです。

例外もあるようですが、基本的には白い羽の鶏が白い卵を産み、茶色い羽の鶏が赤い卵を産みます。

黄身の色

黄身の色は鶏のエサによって変わります

お米を食べれば白っぽくなり、とうもろこしを食べれば黄色っぽくなり、パプリカを食べればオレンジっぽくなります。

日本では白っぽい黄身はあまり受け入れられないため、米を与えている鶏に色素を混ぜて黄色っぽい卵を産ませるという場合もあるようです。

そして、濃いオレンジだから栄養価が高いということはありません。

黄身が白でも黄色でもエサにこだわって育てている農家さんは栄養価の高い卵を出荷しています。

黄身の色に騙されずに良い卵を選ぶようにしましょう。

 

今回は卵の「サイズ」、「殻の色」、「黄身の色」の違いについてお伝えしました。

卵に関してはよく食べる食材なのに、間違った知識をもった方が少なくないです。

ぜひ参考にしてみてください。