「チャーハン」と「ピラフ」、「焼き飯」の違いとは?

ラーメン屋でラーメンの他に1品頼むとしたらチャーハンか餃子という人が多いのではないでしょうか?

「チャーハン」に似た料理で「ピラフ」と「焼き飯」があります。

「ピラフ」は味が違うイメージもありますが、「焼き飯」との差は説明しがたいです。

また、家で作ったときに「チャーハン」と呼ぶべきか、「焼き飯」と呼ぶべきなのか迷いますね。

今回はそんな「チャーハン」と「ピラフ」、「焼き飯」の違いについてお伝えします。

チャーハン

「チャーハン(炒飯)」は元々中国料理。

中華料理ではなく、中国料理です。
⇒中華料理と中国料理の違いはこちら

中国料理の炒飯はあまりものを炒めて食べるものですが、日本人が改良したチャーハンは炊いたお米をそのまま使って作ります。

そのため、中国人には余り物というイメージのあるチャーハンを日本人が好んで食べているのが理解できないみたいです。

中華料理では1,2を争う人気メニューで、チャーハンを食べればそのお店のレベルがわかるとも言われるメニュー。

作り方は、熱した中華鍋に油をひき、溶き卵とご飯を炒めてから肉や野菜、シーフードなどを加えて炒めます。

「卵を先に入れてからご飯を入れて炒める」のが特徴です。

また、味付けは塩やコショウで整える場合が多いでしょう。

ちなみに、中国料理になる前の「チャーハン」の元を調べていくと、インドの「プラーカ」という料理にたどりつきます。

ピラフ

「ピラフ」はトルコ料理の「ピラウ」が元で、フランスに渡ったときに「ピラフ」となりました。

生米やタマネギをバターで炒め、肉や野菜などの具合とスープを入れて炊き上げる料理です。

「バターを使う」ところが特徴的で、味付けの基本もブイヨンなどの西洋風。

スープを入れて炊き上げるという部分は絶対やらないといけないわけではなく、バターで炒められているものはピラフと呼ぶ傾向があります。

また、「ピラフ」もトルコ料理以前のものを調べていくと、インド料理の「プラーカ」にたどりつきます。

つまり、「ピラフ」も「チャーハン」も元をたどれば一緒の料理です。

焼き飯

「焼き飯」は鉄板に油をしき、ご飯を先に炒めてから肉や野菜などの具材と卵を加えて焼く料理。

「卵をあとで加える」ことが特徴で、入れないで作る場合もあります。

また、家庭ならフライパンで作りますが、元々は鉄板で焼いて作るものでした。

味付けは醤油でするものを呼ぶことが多く、塩やコショウで味付けしていても「焼き飯」と呼ぶことはあります。

「チャーハン」と「ピラフ」、「焼き飯」の違いは?

「ピラフ」は他2つと明確な違いがあり、洋風の味に仕上げているものは全部「ピラフ」です。

生米から炒めてスープで炊き上げるという部分は重要ではなく、仕上がりが洋風になっていれば「ピラフ」でしょう。

「チャーハン」と「焼き飯」の違いは、塩味と醤油味の違い、卵を先に入れてご飯を炒めるかご飯を炒めてから卵を加えるかです。

でも、定義はわりと曖昧で、醤油味でもチャーハンのところはありますし、焼き飯でも塩味のところはあります。

卵を入れる順番も厳密に守られているかといえば、そうでもありません。

料理を作った人が「チャーハン」といえば「チャーハン」、「焼き飯」といえば「焼き飯」です。

 

今回は「チャーハン」と「ピラフ」、「焼き飯」についてお伝えしました。

「チャーハン」と「焼き飯」の区別はできなくなってしまったと言っても過言ではないです。

「ピラフ」だけはかろうじて違いがありますが、冷凍のピラフを買ってきて炒めても「ピラフ」。

スープで炊いて作るものというのを知らない人もいるかもしれませんね。

ぜひ参考にしてみてください。