牛乳石鹸の「赤」と「青」の違いとは?
牛乳石鹸共進社株式会社のヒット商品で90年以上のロングセラーを誇る「牛乳石鹸」。
安価で手に入る石鹸ですが、1週間かけてゆっくりと熟成させる独自の「釜だき製法」を用いるなど手間がかかっています。生産は設備のある大阪の安田工場で行い、メイドインジャパンの商品です。
さらに、もともとが100円程度の石鹸ですが、スーパーやドラッグストアで安売りされることもあり、手を伸ばしやすいですね。
そんな牛乳石鹸ですが、「赤箱」と「青箱」があり、値段も微妙に違います。
今回はそんな牛乳石鹸の「赤」と「青」の違いについてです。
牛乳石鹸の「赤」
赤箱の牛乳石鹸の特徴は、豊かな泡立ちとローズ調の香り、スクワランとミルクバター(乳脂)による潤いでしっとりとした洗い上がり。
スクワラン(スクアラン)は「青箱」の方には含まれていない成分で、水分や汗と混じって皮脂膜となり、乾燥や紫外線から肌を守る天然のうるおい成分です。哺乳類や植物に含まれるスクワレン(スクアレン)に水素を添加し、酸化しにくい状態にしたのがスクワランで、化粧品などに使われています。
そのため、紫外線のダメージが気になる方や乾燥肌で保湿したいという方に向いている石鹸です。洗顔に向いている石鹸としてSNSで話題になったこともあります。
牛乳石鹸には余分な成分が入っていないので、敏感肌の人や赤ちゃんにも使え、さらに安価で手に入るのが嬉しいです。
牛乳石鹸の「青」
青箱の牛乳石鹸の特徴は、ソフトな泡立ちとジャスミン調の香り、さっぱりとした洗い上がり。
青箱にもミルクバター(乳脂)は入っているため、赤箱ほどではないにしろお肌に潤いを与えてくれます。
そのため、保湿しつつしっかりと汚れを落としたい方や脂性肌でさっぱりさせたい方に向いている石鹸です。
ちなみに、洗顔に関しては、「青」よりもスクワラン配合の「赤」の方が向いています。
「赤」と「青」以外にも・・・
牛乳石鹸といえば、「赤」と「青」のイメージですが、昔は「白箱」と九州限定で薬用石鹸の「緑箱」がありました。「白箱」の方は「赤箱」と「青箱」の同じように一時期製造されていたようですが、「赤」と「青」に専念したために消えたようです。「緑箱」の方はパッケージの画像が出回ることもあり、ニキビ用の牛乳石鹸があったとときどきSNSなどで話題になります。
また、カウブランドの方では、無添加せっけんやオリーブ、米ぬかを使ったもの、渋柿や茶を使ったデオドラントソープなど様々な商品が出ています。牛乳石鹸しか知らない方は探してみてください。
牛乳石鹸の「赤」と「青」の違い
牛乳石鹸の「赤」と「青」の違いは以下の表をご覧ください。
赤箱 | 青箱 | |
---|---|---|
香り | ローズ調 | ジャスミン調 |
洗い上がり | しっとりすべすべ | 保湿を与えつつ、さっぱり |
泡立ち | 豊かでクリーミー | ソフト |
販売開始 | 1928年~ 125gのバスサイズは2013年~ |
1949年~ 130gのバスサイズは1998年~ |
価格 | 100g:100円 125g:120円 |
85g:80円 130g:110円 |
成分 |
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データ引用:牛乳石鹸共進株式会社
今回は牛乳石鹸の「赤」と「青」の違いについてお伝えしました。
「赤」の方が20円高いですが、g数は「赤」の方が多く、実質はそこまで値段に差がありません。安さだけで選ばないようにし、用途で使い分けるようにしましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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