「ディスカウントストア」と「ドラッグストア」の違いとは?

日用品や食料品が安く買え、家計に優しい「ディスカウントストア」。

ドンキホーテは全国に400店舗以上あり(グループ会社を合わせると650店舗以上)、2020年には500店舗を目指しています。他にも、ジャパンやダイレックスなどが有名です。

また、同じく日用品や食料品を安く買えるのが「ドラッグストア」。「ドラッグストア」の名のとおり、医薬品の取り扱いがあるのが違いですが、それだけなのでしょうか?

今回はそんな「ディスカウントストア」と「ドラッグストア」の違いについてお伝えします。

ディスカウントストア

「ディスカウントストア」は日用品や食品、化粧品、文房具、家電などを低価格で売る小売店のこと

一括大量仕入れで安価に入荷したり、メーカー在庫品や売れ残り商品を買い取ったりし、それを全国の各店舗へ出荷し、売り切ることで利益をあげるビジネスモデルです。最近は、プライベートブランド商品にも力を入れ、ナショナルブランド(プライベートブランドの対義語でメーカーが作る一般的な商品のこと)と同程度の品質の商品を安く売ることにも力を入れています。

ちなみに、プライベートブランドといってもメーカーと協力して作るものが多く、販売側にもメーカー側にもそれぞれメリットがあって成り立っています。いわゆるWin-Winの関係です。例えば、販売側は卸売業者を通さないことやユーザーの声を聞いて商品を変更することが容易なこと、メーカー側は閑散期でも工場を稼働して利益を上げることができることやナショナルブランド商品の売り込みの機会が得られることなどがあります。

ドラッグストア

「ドラッグストア」は一般用医薬品や化粧品、食品(生鮮食品以外)を売る小売店のこと

欧米では薬剤師が常駐し、調剤や医薬品の販売を行うところを「ドラッグストア」と呼び、日本でいう「薬局」に近いです。さらに、雑貨店や飲食店が併設されているところもたくさんあります。

ちなみに、日本の場合は日用品や食品などを低価格で売り、医薬品も買ってもらうというビジネスモデルが多く、「ディスカウントドラッグストア」と呼んだ方がいいでしょう。また、最近では薬剤師が常駐し、調剤や第一類医薬品を販売する「薬局」に近い「ドラッグストア」も増えてきています。「ドラッグストア」という店舗形態が外国から入ってきたときは調剤機能があるのが「薬局」、ないのが「ドラッグストア」と分けていましたが、その分け方は今の時代は通用しなくなってきているでしょう。

「ディスカウントストア」と「ドラッグストア」の違い

「ディスカウントストア」と「ドラッグストア」は日本の場合、ビジネスモデルが近く、違うのは調剤や医薬品の販売があるかどうかだと考えていいでしょう。

また、「ドラッグストア」は調剤薬局の機能をもつところも増えてきています。日用品が安く買えて入りやすさもある「ドラッグストア」はやや入りにくさのある「薬局」の分野にも進出していて脅威かもしれません。今の時代は食品メーカーが化粧品やサプリメントに進出するなどハイブリット化していっているので、今の時代らしいといえばらしいです。

 

今回は「ディスカウントストア」と「ドラッグストア」の違いについてお伝えしました。

日本にある多くの「ドラッグストア」は「ディスカウントドラッグストア」なので、医薬品の取り扱いぐらいしか違いがありません。「ディスカウントストア」側も薬剤師や登録販売者がいる時間は医薬品が買えるお店もあり、ますます違いがなくなってきているでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。