「レンタル」と「リース」の違いとは?

「必要だけど買うのはもったいない」というときに役立つ「レンタル」。

自転車や自動車、成人式の振り袖、結婚式や婚活パーティーのドレス、家電など様々なものを借りることが出来ます。昔はレンタルといったらビデオが主流でしたが、VODサービスの登場で廃れてきてしまいましたね。さらに、「レンタル彼女」や「レンタル彼氏」、「レンタルフレンド」、「おっさんレンタル」など今は人まで借りられる時代です。

また、「レンタル」に近い言葉で「リース」があります。「リース」はどちらかというと企業向けのイメージがあり、OA機器や設備など個人で借りるというイメージではないですね。「カーリース」という自動車を借りるサービスは個人向けもありますが、基本的には企業向けです。

今回はそんな「レンタル」と「リース」の違いについてお伝えします。

レンタル

「レンタル」はレンタル会社が所有しているものを一定期間の使用を目的に賃借すること

一定期間というのは短期間で、レンタル期間は1日~1週間程度がほとんどです。(企業向け商品などの場合は数ヶ月程度のものもあり)

また、借主(ユーザー)と貸主(レンタル会社)の直接取引で、典型的な賃貸借契約となります。直接取引しているため、中途解約も容易なのが特徴。

契約内容をよく見てから借りるようにし、故意でない故障や汚れなどの項目は必読。良心的なレンタル会社の場合は、追加料金なしで返すことが出来ます。

リース

「リース」は顧客とメーカーの間で購入が決まったものをリース会社が買い取り、顧客に一定期間賃貸すること

リースの場合の一定期間は長期間で、短くても半年以上、3年や10年といった年単位の契約も少なくありません。

また、顧客とメーカーの間にリース会社が入るため、「レンタル」のように直接の契約ではありません。リース会社に利益が出ないなら貸す意味もなくなるため、基本的に中途解約は出来ません。

ちなみに、「レンタル」の場合はレンタル会社が所有しているものしか借りられませんが、「リース」はメーカーからリース会社が買い取ってから貸してくれるのでメーカー側に在庫さえあれば借りることが可能です。

「レンタル」と「リース」の違い

「レンタル」と「リース」の違いは個人向けと企業向けの他に、短期間なのか長期間なのかが大きな違いです。詳しい内容は以下の表をご覧ください。(赤文字はメリット)

レンタル リース
対象 個人(企業もあり) 企業(個人向けも少ないがある)
契約期間 短期間(1日~) 長期間(最低でも半年~)
中途解約 可能 原則的に不可
借りられる物 レンタル会社の所有物 メーカー側に在庫があり、リース会社が買い取ることを承諾してくれればなんでも借りられる
新品やメーカー、型番の指定 不可 可能
所有権 レンタル会社 リース会社
保守や修繕の義務 レンタル会社 ユーザー
会計処理 損金計上 損金計上できるが、ものによっては資産として計上しないといけない
料金 リース料よりも割高 レンタル料よりも割安
期間満了後の対応 返却 もしくはレンタルの延長(買い取りサービスがある場合は買い取ることも可能) 返却 もしくは 再契約(再契約時は料金がさらに安くなる場合が多い)

今回は「レンタル」と「リース」の違いについてお伝えしました。

企業で設備投資や経理でなければ「リース」と関わることはあまりないので、関わることが多いのは「レンタル」。

「レンタル」は様々なサービスが展開されているのでチェックしてみましょう。高級品が低料金で借りられ、リッチな気分を味わうことも可能。

ぜひ参考にしてみてください。