「ヴィンテージ」と「アンティーク」、「レトロ」の違いとは?

骨董品や家具、人形、車など様々な分野で使われる「ヴィンテージ」や「アンティーク」、「レトロ」。

ジーンズにも使われますが、ヴィンテージジーンズはあってもアンティークジーンズはないですよね。

ワインの場合だと、ヴィンテージワインもあれば、アンティークワインもあります。

今回はそんな「ヴィンテージ」と「アンティーク」、「レトロ」の違いについてです。

ヴィンテージ

ヴィンテージ

「ヴィンテージ」は10年~100年未満の年数を経たもののことを指します。

元々は、ぶどうの収穫を表す言葉でしたが、当たり年のワインを「ヴィンテージワイン」と呼ぶようになり、それが転じて年数を経た希少品を指すようになりました。

20年~30年以上経た一級品を指すことが多く、新しいものや年数がただただ経過しているものを指すのは誤用。

アンティーク

アンティーク

「アンティーク」は100年以上の年数を経たもののことを指します。

元々、フランス語の「antique(アンティーク)」は骨董品という意味。

1934年にアメリカの関税法で「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」と定義され、これが通説となりました。

そして、100年以上経過が条件ならアンティークジーンズがないのもうなづけます。

現代と同じようなジーンズが作られ始めたのが1940年代なので、100年以上経つというのはありえないです。

もし、2040年以降になれば、アンティークジーンズというのが登場する可能性はあります。

レトロ

レトロ

「レトロ」は見た目が古いもののこと

作られてからの年数は関係なく、古く見えるものを作れば、それは「レトロ」です。

年号が変わってしばらくしてから、前の年号を懐かしんだ商品が出るというパターンが多いでしょう。

2000年代に入ってから昭和を懐かしむものが販売されて人気となりました。

なので、平成から年号が変わってしばらくしてから、平成を懐かしむものが販売されて人気になる可能性は十分あります。

「レトロ」なものを懐かしく感じるようになってくると、歳を取ったと感じるかもしれません。

「ヴィンテージ」と「アンティーク」、「レトロ」の違いは?

「ヴィンテージ」は20~30年以上経過したもの、「アンティーク」は100年以上経過したもの、「レトロ」は古さを再現したものだと考えるといいでしょう。

「レトロ」ではなくて本当に古いものは「クラシック」という場合もあります。

車なんかは「クラシックカー」と「ヴィンテージカー」の両方が使われています。

 

今回は「ヴィンテージ」と「アンティーク」、「レトロ」の違いについてお伝えしました。

区別しやすい違いでしたね。

ただし、お店の名前などになると、年数関係なく使われています。

ぜひ参考にしてみてください。