「イタチ」と「フェレット」、「ミンク」の違いとは?
「イタチとフェレットって似てるけど仲間?」なんて思ったことはありませんか?
「ミンク」や「オコジョ」も似ていますね。
また、棲んでいるところが違いますが、「カワウソ」も顔が似てます。
今回はそんな「イタチ」と「フェレット」、「ミンク」、「オコジョ」、「カワウソ」の違いについてお伝えします。
イタチ
「イタチ」はイタチ科イタチ属に含まれる哺乳類の総称。
日本では、ニホンイタチやチョウセンイタチのことを指すことが多いですが、元々はイタチ属の動物全体を指す言葉です。
また、ニホンイタチ(チョウセンイタチ)は鳥獣保護法で保護されている動物。
雌は捕獲や狩猟が禁止されていて、雄は狩猟免許や区域による許可が必要です。
「害獣」として駆除を頼む面も持ちながら、準絶滅危惧種で「保護獣」として保護されているなかなか矛盾した動物といえるでしょう。
フェレット
「フェレット」はイタチ科イタチ属の動物の1種。
詳細こそ不明ですが、ヨーロッパケナガイタチをペット用に改良した動物で、古くから飼われてきた動物だと言われています。
ヨーロッパでは狩りを手伝う動物としても知られ、ウサギやネズミなどを巣穴から追い出すことに活躍。
イギリスやオーストラリアでは今でも同じような狩りが行われています。
ミンク
「ミンク」はイタチ科イタチ属の哺乳類の一種。
毛皮が高級コートになどに使用されることで知られる動物です。
日本でも毛皮を取るために養殖されていますが、一部が逃げ出して野生化し、外来種として問題にもなっています。
野生のミンクが生息する地域では、オコジョやニホンイタチが減ってしまいました。
また、飼育することは出来るんですが、環境省への申請が必須。
脱走しないように檻を2重化、マイクロチップを使った個体識別、という飼うハードルはとても高いです。
オコジョ
「オコジョ」はイタチ科イタチ属の動物の1種。
世界中に35種類のオコジョが生息していて、日本にはホンドオコジョとエゾオコジョの2種類がいます。
どちらも準絶滅危惧種に指定され、ホンドオコジョは長野県の天然記念物に指定。
ペットにすることは出来ず、動物園でも見ることが出来ません。
また、見た目はとても可愛いですが、気性は荒く、自分の体格以上のノウサギを狩ることもある動物です。
カワウソ
「カワウソ」はイタチ科カワウソ亜科に属する動物。
イタチ科なので、イタチの仲間です。
さらに、ラッコもカワウソの仲間。
ちなみに、カワウソはペットして飼うことが可能。
でも、繁殖が難しいのでなかなかペットショップにも出回らず、相場も100万円前後と高価です。
「イタチ」と「フェレット」、「ミンク」、「オコジョ」、「カワウソ」の違いは?
「イタチ」はニホンイタチやチョウセンイタチを指すことも多いですが、他の4種類を含めたイタチ科イタチ属の総称として使われます。
図にするとこのような感じです。
「ラッコ」はカワウソの仲間であり、イタチの仲間でもあります。
また、「ニホンイタチ」と「オコジョ」以外なら申請や許可が必要なものもいますが、ペットにすることが可能。(ラッコも輸入制限がかかっていて飼育も大変ですが、不可能ではないです)
でも、ペットとして向いているのは「フェレット」だけでしょう。
今回は「イタチ」と「フェレット」、「ミンク」、「オコジョ」、「カワウソ」の違いについてお伝えしました。
「イタチ」の仲間はどれも可愛い顔をしていますね。
「オコジョ」は体も小さくて特に可愛いんですが、飼うことは出来ません。
ぜひ参考にしてみてください。
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