「ノンカフェイン」と「カフェインレス」の違いとは?
カフェインを控えたいときに参考にするのが「ノンカフェイン」や「カフェインレス」の表記。
特にこの表記を気にするのは妊婦さんですが、厚生労働省の発表では1日マグカップ3杯までのコーヒーに抑えるように注意喚起がありました。
2001(平成13)年に公表した「Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding (BookletFor Mothers)2001」において、
「紅茶、ココア、コーラ飲料は、ほぼ同程度のカフェインを含み、コーヒーにはこれらの約2倍のカフェインが含まれている。
このため、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦はコーヒーの摂取量を一日3~4杯まで
にすべき」とされています。(参考)WHO:Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding,Booklet for mothers,2001
http://www.euro.who.int/__data/assets/pdf_file/0020/120296/E73182.pdf引用元:厚生労働省
こう考えると摂取量上限まで取ってしまっている方は少ないと思います。でも、日本人は極めたい人が多いのでカフェインをほぼ0に近づけるなんて人も少なくないでしょう。
では、そんなときに参考にする「ノンカフェイン」と「カフェインレス」の違いについてお伝えします。
ノンカフェイン
「ノンカフェイン」はカフェインが全く入っていないか限りなくゼロに近いときに使われる表示。
カロリーゼロやノンカロリーが100mlあたり5kcal未満と同じで食品表示法上はゼロでなくても「ノンカフェイン」を使えます。
また、「カフェインフリー」や「カフェインゼロ」も「ノンカフェイン」と同じです。「カフェインフリー」は正確にはデカフェしたもので「カフェインゼロ」や「ノンカフェイン」とは少し違いますが似たようなもの。「カフェインフリー」ではなく「カフェイン99%カット」のような表記が用いられる場合もあります。
ちなみに、カフェインを完全にゼロにしたい場合は原材料にカフェインが含まれていないものを選ぶ必要があり、麦茶や黒豆茶、ルイボスティーなどを選ぶといいでしょう。
ただし、カフェイン過敏症でなければ、そこまで徹底しなくても摂取量の上限に達することはないので気にしなくていい範囲です。
カフェインレス
「カフェインレス」はカフェインを含むものからカフェインを取り除いたものに使われる表示。
和製英語で海外では通じず、同じ意味である「デカフェ」を使うといいでしょう。スターバックスなどの海外の会社が「デカフェ」という表示を使っているため、徐々に浸透してきている言葉です。
ちなみに、欧米では「デカフェ」の基準が厳しく定められていて、焙煎後のコーヒー豆なら0.1%以下、インスタントコーヒーなら0.3%以下の残留でないといけません。
一方、日本の場合は10%以内の残留なら「カフェインレス」を表記することが可能です。
「カフェインレス」の飲み物を非常にたくさん飲まない限りはWHOの定める上限にはいきませんが、気になる方は「カフェインレス」ではなく「ノンカフェイン」の飲料を選ぶようにしたほうがいいでしょう。
「ノンカフェイン」と「カフェインレス」の違いとは?
「ノンカフェイン」と「カフェインレス」の違いはカフェイン量がゼロ(もしくは0に近い)かカフェインを取り除いて残留量が10%以下のもの。
また、「ノンカフェイン」や「カフェインゼロ」は元々の原材料からカフェインを含まないものを指すことが多く(※カフェインを含む場合もある)、「カフェインフリー」や「カフェイン99%カット」はデカフェ後のカフェイン残量がゼロに近いことを指します。
そして、「カフェインレス」と表記されているものでもカフェイン残留量が少なくて検出されない程度になっているものもありますが、そこまで厳格な基準が設けられていないので「ノンカフェイン」や「カフェインゼロ」の商品を選んだ方がいいでしょう。
今回は「ノンカフェイン」と「カフェインレス」の違いについてお伝えしました。
日本では様々な表現があり、消費者がきちんと選ぶ必要があります。
でも、シビアに考えなければ、カフェインが少なくなっている表現であるこれらのどれを選んでもWHOの定める上限に達しないのも事実です。カフェインを完全にゼロにしたい場合でなければ、どれを選んでも大丈夫です。
ぜひ参考にしてみてください。
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