「出身地」と「出生地」の違いとは?
自分の好きな芸能人や有名人の「出身地」って気になりますよね。
そして、調べてみて同じ「出身地」だったら嬉しく、さらにファンになってしまうなんて人も多いハズ。
ただ、「出身地」は本人が言っている場所と事務所のプロフィールやwikipediaで書いている場所が違うなんて場合もあります。そういうときは、どっちが本当なのかわかりにくく、どこの情報を信じたらいいのかわからなくなりますよね。
また、「出身地」と似た言葉に「出生地」があります。
ちなみに、「出生地」は戸籍謄本に記載されるので、「出身地」とは違って場所が変わることはないです。
今回はそんな「出身地」と「出生地」の違いについてお伝えします。
出身地
「出身地」はその人が生まれた土地。または、育った土地のこと。
生まれた土地だけでなく、育った土地のことも指します。
そのため、生まれた土地と育った土地が違う人の場合、「出身地」について聞かれたときに別の場所を答えることがあるでしょう。例えば、北海道生まれ東京都育ちの場合、北海道と答えることもあれば、東京都と答える場合もあるということです。
芸能人や有名人が話した「出身地」と事務所やWikipediaの記載が違うことがあるのは、このようなことから起こります。
また、親が転勤族などで各地を転々としていた場合はもっとややこしく、2つ以上の場所を言う人もいるでしょう。ちなみに、その場合は、話す方言や自分が成長できたと実感できた土地、影響を受けた土地のことを答えることが多いです。
国土交通省が出身地の統計を取る際に、「15歳までに最も長く住んだ場所」としたことがあります。15歳というと義務教育が終わるまでで最も長く住んだ場所は人格形成にも最も大きく影響を与えていることが多いので、この定義は指標になりそうです。でも、正式に定義したわけではなく、法的な根拠はありません。
出生地
「出生地」はその人が生まれた土地。
戸籍謄本にも「出生地」は記載され、生まれた病院の住所が「出生地」となるのが一般的です。自宅出産した場合は、自宅の住所が「出生地」になります。
戸籍謄本に記載されることから法律的な観点からも「生まれた土地=出生地」という明確な基準があり、生まれた土地や育った土地のどちらも指す「出身地」とは違います。
「出身地」と「出生地」の違い
「出身地」は生まれた土地だけでなく育った土地も指す言葉であることに対し、「出生地」は生まれた土地だけを指す言葉です。
また、「出生地」は法的な根拠がありますが、「出身地」は法的な根拠や明確な定義はありません。国土交通省が統計を行うときの定義は理にかなったものではありますが、正式な定義ではないです。
今回は「出身地」と「出生地」の違いについてお伝えしました。
友人や知り合いに生まれた場所を聞くときは「どこ生まれ?」ですみますし、育った場所も「どこ育ち?」ですみます。そのため、普段は使わないですが、プロフィールでは「出身地」が使われやすく、その認識も生まれだと思っている人もいれば育ちだと思っている人もいるのでややこしいです。
ぜひ参考にしてみてください。
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