「エナジードリンク」と「栄養ドリンク」の違いとは?

「エナジードリンク」はコーヒーよりも飲みやすいカフェイン入りの飲み物で、多忙な日本人の需要にも応えています。「エナジードリンク」という言葉が世間に浸透してからは、各社が様々な商品をリリースし、味や風味、含有成分での競争も激しくなってきました。

なかでも有名なのは、「翼をさずける」のCMで有名なレッドブル、様々な味のバリエーションがあるモンスターエナジーです。

また、「エナジードリンク」に似た飲み物に「栄養ドリンク」があります。「栄養ドリンク」だと「ファイト~、いっぱつ」のフレーズでおなじみのリポビタンD、イチロー選手が愛飲していたユンケルなどが有名。

「エナジードリンク」も「栄養ドリンク」もここ一番のときに飲みたいものということは共通していますが、どういう違いがあるのでしょうか?

エナジードリンク

「エナジードリンク」は食品衛生法上で規定された清涼飲料水

エナジードリンクは炭酸飲料が多いですが、清涼飲料水という分類の中に炭酸飲料も含まれます。

また、主な成分は糖類、カフェイン、アルギニンなどのアミノ酸、ナイアシンやビタミンB6などのビタミンなどです。ライバル他社と差をつけるために、ローヤルゼリーや高麗人参、ガラナ、クコなどが配合されているものもあります。

ちなみに、外国産のエナジードリンクは日本で生産・販売されているものと配合されている成分や成分量が違うものも。例えば、レッドブルはタウリンが配合されていますが、清涼飲料水にはタウリンを使えないためにアルギニンで代用されています。

そして、主な使用目的は気分のリフレッシュや向上

栄養ドリンク

「栄養ドリンク」は薬事法に規定された医薬品・医薬部外品

主な成分は糖類、カフェイン、アルコール、タウリン、ビタミン、生薬、漢方などです。生薬や漢方、タウリンを含むことができることが「エナジードリンク」との大きな違い。

また、ビタミンの規定も「エナジードリンク」より厳しく、配合量を記載する必要があります。「エナジードリンク」の場合は、入っていることを売りにしている場合は記載しているものもありますが、微量でも含まれていれば「ビタミンB6配合」というような記載が可能です。

そして、「栄養ドリンク」の主な使用目的は滋養強壮や肉体疲労時の栄養補給

「エナジードリンク」と「栄養ドリンク」の違い

「エナジードリンク」と「栄養ドリンク」は似て非なるものです。

違いは3つあります。

エナジードリンク 栄養ドリンク
分類 清涼飲料水 医薬品・医薬部外品
成分 糖類、カフェイン、アミノ酸、ビタミン、ローヤルゼリーなど
(タウリンや生薬、漢方【高麗人参などの一部を除く】、アルコールを使うことができない)
糖類、カフェイン、タウリン、ビタミン、生薬、漢方など
主な目的 気分のリフレッシュや向上 滋養強壮、肉体疲労時の栄養補給

今回は「エナジードリンク」と「栄養ドリンク」の違いについてお伝えしました。

「エナジードリンク」はコーヒーの苦手な人でもカフェインをとることができ、デザインがおしゃれなこともあって若い人を中心に消費されています。「栄養ドリンク」の会社が「エナジードリンク」を販売していることもありますが、デザインの差がかなりあり、風味や味はよくてもなかなか苦戦しているという印象がありますね。

ぜひ参考にしてみてください。