「○○代」と「○○台」の違いとは?
「代」と「台」はどちらも音読みすると「だい」です。
そのため、年齢なら「20だい」、時間なら「10じだい」、血圧なら「110だい」と口に出すときはどっちを使うかわからなくてもごまかすことが出来ます。
でも、書くときになって(どっちで書くのが正解?)となりやすい漢字。
また、「代」の方は「○代将軍○○」などの使い方、「台」の方は機械や車を数えるときの「○台」などの使い方もありますが、今回は「○○代」と「○○台」の使い方に迷うときのことに限定してお伝えします。
それでは、「代」と「台」の違いについてです。
○○代
「代」は時代や時期の範囲や年齢の範囲を指すときに使います。
例えば、2010年~2019年を表す2010年代、1900年~1999年を表す1900年代(1900年~1909年を表す場合もあります)や20歳~29歳を表す20代といった使い方です。
時期や年齢の範囲を表すとき限定で使う漢字なので、時間を表す10時代や血圧を表す110代といった使い方は出来ません。
○○台
「台」はおおよその範囲を表すときに使います。
時期や年齢という限定はなく、時間や値段、身長・体重、血圧など様々な範囲に使える広義の言葉です。
例えば、時間なら「10時台」、血圧なら「110mmHg台」(mmHgは省略することが多い)、値段なら「1万円台」といった使い方をします。
血圧のように単位を省略するものがあるのでややこしいですが、基本的には助数詞(数量を表す語につけてどんな種類のものの値かを示す接尾語)をつけて使うのが基本。ボウリングのスコアも「スコア200台」という使い方をしますが、点が省略されています。
それにならい、年齢の範囲を指すときは「20歳台」です。歳を省略して「20台」という使い方はせず、「20だい」というのは「20代」の方の漢字を使っていると考えていいでしょう。
また、年代に関しても「1900年代」と使うのが普通で、「1900年台」というのも間違いではないけど使わないです。
「代」と「台」の違いとは?
「代」は時期や年齢の範囲だけに限定した使い方をし、「台」は様々なことのおおよその範囲を表すときに使います。
また、「台」は助数詞をつけた使い方が基本ですが、省略する場合も少なくありません。
ただし、年齢のときは「20代」というように「代」の方を使い、「20台」といった使い方はしないので注意。「台」を使いたい場合は「20歳台」と助数詞をつけた表現にしましょう。
そして、「年代」に関しては助数詞もついているので「年台」でも間違いではないですが、「年代」の方を使うのが一般的。
今回は「○代」と「○台」の違いについてお伝えしました。
「台」のほうが広義の言葉ですが、新聞やニュースなどでよく使われる「代」の方が目にする機会が多かったりします。それもあってややこしいのかもしれませんね。
ぜひ参考にしてみてください。
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