「ステイン」と「ニス」、「ワックス」の違いとは?

DIYや工作のときに使う「ステイン」や「ニス」、「ワックス」などの塗料。

初心者だとどれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。

また、それぞれに水性と油性があり、そこでも迷います。水性と油性の違いについては下の表をご覧ください。

水性塗料 油性塗料
主な成分 有機溶剤(シンナーなど)
洗浄 ペイントうすめ液(or ラッカーうすめ液)
保管方法 特に注意するところはない 蓋をきちんと閉め、直射日光の当たらない場所で保管など注意が必要
メリット ・においが少ない
・比較的安価で購入可能
・耐久性が高い
・密着性が高い
・光沢が出やすい
・雨に強い
デメリット ・耐久性が低い
・光沢が出にくい
・塗料面が5℃以下の場合剥がれていまう
・においがきつい
・水性塗料よりも値段が高い

ちなみに、水性ウレタンニスは水性と油性のメリット(安全性の高さやにおいの少なさ、耐久性の高さ)を併せ持ち、DIYでよく使われます。そのかわり、水性ニスよりは値段が少し高め。

それでは、「ステイン」と「ニス」、「ワックス」の違いについてお伝えします。

ステイン

「ステイン」は木材用の着色剤

木材内部に染み込み、木目がしっかりと見えるようになるので安価な木材に高級感を出すことが出来ます。ステイン塗料もDIYでよく使う塗料で安くて高級感が出せると人気。

木目が強調できるというのがステインの特徴です。

油性のものはオイルステインと呼ばれ、水性よりも浸透性が高く、乾きも早くて色持ちも○。

ニス

「ニス」は木材などの表面を保護するために用いられる造膜系塗料

英語では「varnish(バーニッシュ)」と書きますが、日本に入ってくるときに「ワニス」と訛り、それが「ニス」と略されるようになりました。英語圏の人には「ニス」では伝わらないので、「バーニッシュ」と言うようにしましょう。

また、「ステイン」のように木材内部には入らず、表面に膜を作る塗料です。

ちなみに、光沢があって透明性が高いため、他の塗料と合わせて使う機会も少なくありません。

ワックス

「ワックス」は床や家具などのつや出しに用いられる造膜系塗料

ステインほど染み込みませんが、少しだけ木材の内部に浸透し、表面には膜を作る塗料です。

単独で使われることもありますが、「ステイン」や「ニス」との併用も少なくありません。

「ステイン」と「ニス」、「ワックス」の違いとは?

「ステイン」は着色剤、「ニス」と「ワックス」は造膜系の塗料です。

また、「ステイン」と「ワックス」は木材に染み込み、「ニス」は染み込みません。

そして、それぞれに水性と油性があり、用途によって使い分けましょう。また、組み合わせて使うこともあります。

 

今回は「ステイン」と「ニス」、「ワックス」の違いについてお伝えしました。

違い自体は難しいことはありませんが、奥が深い分野です。何を選べばわからないかたは何に塗るのかを伝え、知識のある人に助けてもらった方がいいでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。