「レーズン」と「プルーン」の違いとは?
「レーズン」と「プルーン」は見た目が似ていて大きさが違うだけと勘違いしている人もいる食品です。
味はどちらも独特で、プルーンの方がクセが強めですね。この独特な味や見た目から給食で出てくると憂鬱な気分になったなんて人も少なくありません。
だけど、大人になってから食べられるようになるパターンも多い食品です。むしろ、あの独特な味が美味しく感じてハマってしまうなんて人もいるくらい。
では、今回はそんな「レーズン」と「プルーン」の違いについてお伝えします。
レーズン
「レーズン」は天日や熱風で乾燥させたぶどうの果実。
木になったぶどうが自然で乾燥したことをきっかけに、紀元前13世紀頃にはギリシャやスペインで作られていました。薬用としても重宝され、中毒の治療から老化防止まで幅広い範囲で使われていたようです。
そして、時代は流れ、レーズンが世界的に広まったのは19世紀。1876年にスコットランドからの移民でカリフォルニアに住んでいたウィリアム・トンプソンが「レディー・ディカバリー」という名の種なしぶどうを農産物品評会に出品したことがきっかけです。当時は種があるぶどうが当たり前だったので、革命ともいえるものでした。
また、栄養は鉄分と食物繊維、カルシウム、カリウムが豊富です。他にも、ポリフェノールや葉酸、パントテン酸などが含まれています。
ちなみに、プルーンの方が鉄分が豊富というイメージがありますが、レーズンの方が量は多いです。プルーンが1.0mgなのに対し、レーズンは2.3mg(どちらも100gあたり)。
干しぶどう
「干しぶどう」はレーズンと同じです。
英語で干しぶどうを意味する言葉が「レーズン」。フランス語だと「レザン」。
プルーン
「プルーン」は天日や熱風で乾燥させた西洋すももの果実。
正確にいうと、西洋すもも自体のことを指す言葉で、「プルーン」と呼んでいるものは「ドライプルーン」のことです。ちなみに、西洋すももは長野県(全体量の約60%)や青森県などで生産され、生食用として流通しています。
日本には明治時代初期にアメリカやヨーロッパから伝わってきました。でも、雨によって裂果(実割れ)しやすく、気温も高いために日本での栽培は向いてなく、あまり定着しなかったです。そのような理由もあり、比較的雨の少ない長野県で主に作られています。
また、栄養は鉄分と食物繊維、ビタミンA、ビタミンE、葉酸が豊富です。他にも、カロテンやカリウム、ネオクロロゲン酸、葉酸などが含まれています。
ちなみに、鉄分はレーズンより少ないですが、健康や美容に欠かせない栄養素がバランス良く含まれていることから海外では「ミラクルフルーツ」と呼ばれています。
「レーズン」と「プルーン」の違いとは?
「レーズン」と「プルーン」はドライフルーツであることは共通。
果実がぶどうなのが「レーズン」、西洋すももなのが「プルーン」です。
今回は「レーズン」と「プルーン」の違いについてお伝えしました。
違いは大きさの違いではなく、果実の種類の違いです。栄養はどちらも鉄分が豊富なことが有名ですが、それ以外にも健康や美容に関わる栄養が含まれています。ちなみに、必要量の鉄分を「レーズン」や「プルーン」だけで取ろうとすると100個以上食べないといけません。極端な鉄分不足の方はサプリメントで補充したほうがいいでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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