「宅配便」と「宅急便」の違いとは?
あなたは普段「宅配便」と「宅急便」のどちらを使っていますか?
どちらも荷物を届けてくれるサービスですが、「宅急便」は「急」が入っているだけあって早く届けてくれるイメージもあります。映画の「魔女の宅急便」が好きな人も「宅急便」を使う機会が多いのではないでしょうか。
それでは、「宅配便」と「宅急便」の違いについてお伝えします。
宅配便
「宅配便」は小さな荷物を各戸へ迅速に配送する輸送便のこと。
「急」という文字は入っていませんが、「宅配便」も送り主から受け取り主まで迅速に配達することを指します。
また、1927年以前は個人が荷物を受け取る手段は郵便小包と鉄道小荷物しかありませんでしたが、鉄道省と運送業者が始めた特別小口扱が宅配便のはじまりです。民間サービスとしては三八五貨物のグリーン宅配便が最初。
宅急便
「宅急便」はヤマト運輸が提供する運送サービスの商標。正確には、ヤマト運輸の親会社であるヤマトホールディングスの登録商標(第3023793号)です。
そのため、「宅急便」という名称はヤマトホールディングスの関係会社でしか使えません。
冒頭でも触れた「魔女の宅急便」に関しては、原作者である角野栄子さんが登録商標だと知らずにつけてしまった名前です。どちらもこの問題を認知していませんでしたが、ジブリがアニメ映画化することによって問題が浮上。その後、タイトルを変更する案も出ましたが、ヤマト運輸がスポンサーとなることでこの問題を解決しています。
ちなみに、民間会社が宅配サービスに参入したのはヤマト運輸(当時は大和運輸)が三八五貨物に次いで2番目。
また、ヤマト運輸といえば黒猫がシンボルマークですが、その後にペリカンやカンガルー、こぐまなどの動物をシンボルマークにした会社が参入し、会社間の熾烈な争いは動物戦争とも呼ばれました。
「宅配便」と「宅急便」の違いとは?
「宅配便」は一般名称、「宅急便」はヤマトホールディングスの登録商標です。
どちらも各戸へ迅速に荷物を配達するサービスという点は同じ。
今回は「宅配便」と「宅急便」の違いについてお伝えしました。
登録商標が広く認知されているパターンは「シーチキン」や「オセロ」などもあります。
ぜひ参考にしてみてください。
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