「共催」と「協賛」の違いとは?

お祭りやイベントなどのポスターに書かれている「共催」や「協賛」の文字。

規模が大きくなればなるほど協賛のところに書かれる企業や団体が増えますが、イベント内容の方にどうしても目がいってしまうので気にしている人は少ないと思います。自分がそのイベントに関わっていたり、イベント開催側になったことがあったりするとどれだけの企業が関わってイベントが成り立っているのか気になって見るようになる部分です。

また、どちらもイベントに協力しているイメージのある言葉ですが、何が違うのでしょうか?

今回はそんな「共催」と「協賛」の違いについてお伝えします。

共催

「共催」は2つ以上の組織や団体が共同で1つの催しを行うこと

「主催」の場合は1つの組織や団体、個人がイベントの企画や運営を行うことで、それが2つ以上の組織や団体、人になると「共催(共同主催)」となります。W杯のような国際大会になると国同士が共催する場合もあり、2002年の日韓ワールドカップがそうです。2030年のWカップはスペインとポルトガルの共催に向けて連携を開始したことがニュースになっていました。

ちなみに、イベントを開催する側はイベントが成功すれば大きな収益をあげることができますが、トラブルに対する責任も負う必要もあります。

協賛

「協賛」はイベントの趣旨に賛同し、協力すること

日本では一般的にスポンサーのことで、金銭的な援助を行います。主にお金の面で協力することが多いですが、景品を提供したり、イベントを手伝う人手を貸したりなど他の面で協力する場合もあるでしょう。

また、スポンサーというのはお金のイメージが強いため、パートナーと呼んでいる場合もあります。

そして、協賛の中でイベントへの貢献度が高い組織や団体を「特別協賛」と呼ぶことも。「特別協賛」はイベントへの投資額が多い代わりに、イベント自体の名前に企業名がついたり、商品を大々的に宣伝したりするなどのリターンもあります。

「共催」と「協賛」の他にもイベントで使われる単語があり、それが「協力」と「後援」です。それら2つの言葉についても軽く触れておきましょう。

協力

「協力」はイベントの達成に向けて力を合わせること

協賛ほどではないけど資金提供する場合もありますが、主な協力方法は場所の提供や景品としての物品の提供などです。イベントを円滑に進めるための人手を貸したりする場合もあります。

そして、協賛のように最も貢献しているところを「特別協力」と呼ぶ場合も。

後援

「後援」はイベントが円滑に進むように後ろ盾となって手助けすること

協賛のような金銭的な援助、協力のような場所や人手の提供はなく、公共団体や新聞社が広報活動することが主です。そのような団体が後援してくれることでイベント自体に箔をつける目的もあります。

そして、協賛や協力と同じで最も貢献してくれているところを「特別後援」と呼ぶ場合も。

「共催」と「協賛」の違い

「共催」は共同主催のことで2つ以上の組織や団体がイベントを主催すること。

「協賛」はスポンサーのことです。

どちらもイベントに関わっていることは同じですが、イベントの主催側なのかお金を出すスポンサーなのかの違いがあります。

 

今回は「共催」と「協賛」の違いについてお伝えしました。

「共催」と「協賛」は意味が全然違うのでわかりやすいですね。1つのイベントをするだけでも様々な人や団体、組織が関わっているので、そこも見るようにするとそのイベントをよりありがたいと感じられるようになるかもしれません。毎年楽しみにしている人も多い花火大会も費用がたくさんかかるので、協賛を呼びかけていることも多いです。

ぜひ参考にしてみてください。