「苦笑」と「失笑」の違いとは?

「失笑」は誤用されやすい単語として有名ですよね。

文化庁が平成25年にした調査でもこんな結果が出ています。

失笑のグラフ
(引用:文化庁「言葉のQ&A」

また、「失笑」に似た言葉で「苦笑」というのもあります。

今回はそんな「苦笑」と「失笑」についてです。また、「爆笑」についてもお伝えします。

苦笑

苦笑

「苦笑」は他人や自分の行動や状況にとまどいや不快感を持ちながら仕方なく笑うことです。

笑いたくはないけど、動揺を隠すためやその場しのぎのために笑うのが「苦笑」。

例えば、「友達がいないことがバレて苦笑する」や「本音を見抜かれて苦笑してしまった」といった使い方をします。

呆れなどの不快感があるときにも使いますが、あざけったり見下したりするような意味は含まれません。

あざける笑いは「嘲笑」、見下す笑いは「冷笑」を使うのが適しています。

失笑

失笑

「失笑」はこらえきれずに吹き出して笑うことです。

我慢できずに笑ってしまったというような使い方をするのが正しく、笑うことも出来ないくらい呆れるという使い方は誤用。

例えば、「あなたの話に思わず失笑した」というのは呆れているのではなく、面白くて吹き出してしまったということになります。

また、「失笑を買う」という言葉があります。これは、愚かな言動をしてしまって笑われること

他人が笑いを我慢できないほどのことをしたということで、見下しているニュアンスも多少含んでいます。

このこともあり、「失笑」は誤用されることが多いのかもしれません。

爆笑

爆笑

「爆笑」ははじけるように大声で笑うこと

広辞苑第7版にはこう載っています。

ですが、6版ではこの意味ではなく、大勢が大声でどっと笑うことと載っていました。そのため、「爆笑」は多くの人が誤用している言葉と取り上げられることも。

でも、実際は辞書の方が間違っている珍しいパターンの言葉だったんです。そもそも、「爆笑」が使われるようになったのは昭和からで比較的新しい言葉。複数の辞書が人数を大勢と指定しまったためにこのようなミスが生まれてしまったとのこと。

辞書を作っているのも人間なのでこういうミスが起こるのは仕方ありません。また、たくさんの人が日常的に使うことで意味が変化することもあるので、言葉は面白いですよね。

「苦笑」と「失笑」の違いは?

「苦笑」は笑いたくないけど仕方なく笑うこと、「失笑」は笑いをこらえきれずに吹き出してしまうこと。

なんとなく意味の近い言葉のような気もしますが、意味はほぼ正反対に近いです。

 

いかがでしたか?

今回は「苦笑」と「失笑」の違いについてお伝えしました。

いくら正しい意味の方を伝えようとしても相手に伝わらなければ意味がありません。

「失笑」を笑いも出ないくらい呆れることだと思っている人に正しい使い方を教えるのはなかなか骨が折れることです。

耳を傾けてくれそうな人とだけ話題にするようにし、変なトラブルに巻き込まれないように気をつけましょう。

ぜひ参考にしてみてください。