「夏日」と「真夏日」、「猛暑日」、「熱帯夜」の違いとは?

2020年8月1日

天気予報で「今日は真夏日になりそうです。」や「今日は猛暑日になりそうです。」なんてフレーズが聞こえてきますね。

最近は梅雨に入る前から「夏日」という単語をよく聞きます。

そして、梅雨が終わって本格的に夏を迎えると「猛暑日」や「熱帯夜」という単語を天気予報でよく聞くようになりますね。

そんな「夏日」などに基準があるってあなたは知ってますか?

今回は「夏日」と「真夏日」、「猛暑日」、「熱帯夜」の違いについてお伝えします。

夏日

夏日

「夏日」は最高気温が25℃以上の日のこと

4月に夏日になることはほとんどありませんが、5月になると25℃を超える日も出てきます。

花粉情報が終わって紫外線情報をするようになってから「夏日」と聞く日も増えてきますね。

真夏日

真夏日

「真夏日」は最高気温が30℃以上の日のこと

5月でも特に暑い地域では「真夏日」を記録することがあります。

群馬県館林市や埼玉県秩父市、兵庫県豊岡市、福島県福島市などは他地点より暑いことが多いですね。

今までの歴代最高気温なら館林市や鳥取県の米子などで4月に「真夏日」を記録したこともあります。

猛暑日

猛暑日

「猛暑日」は最高気温が35℃以上の日のこと

夏になると連日「猛暑日」なんてこともあり、暑いですね。

また、暑いと言われる地域でも5月に「猛暑日」を記録することはほとんどありません。

でも、歴代最高気温だと埼玉県秩父市や東京都八王子市で37℃を記録したことがあります。

ちなみに、「酷暑日」という言葉を聞いたことのある人もいるでしょう。

「酷暑日」はメディアで使われ、テレビをよく見る人には浸透した言葉です。

2007年に気象用語が改定されたときに「猛暑日」が正式な気象用語となり、「酷暑日」は俗称となりました。

意味は一緒ですが、正確には「真夏日」ということですね。

気象予報士は「猛暑日」を使いますが、周りにいるタレントさんやお天気キャスターなどは「酷暑日」を使うこともあるかもしれません。

熱帯夜

熱帯夜

「熱帯夜」は夜間の最低気温が25℃以上のこと

気温が低くなるのは昼より夜なので、日の最低気温が25℃以上なら熱帯夜だと言えるでしょう。

また、正式な表現ではないですが、夜間が最低気温が30℃以上のことを「超熱帯夜」というときもあります。

最低気温が30℃を超えることはあまりありませんし、正式な表現でもないのであまり聞く機会はないでしょう。

「夏日」と「真夏日」、「猛暑日」、「熱帯夜」の違いは?

「夏日」と「真夏日」、「猛暑日」、「熱帯夜」の違いは温度が区切られているのでわかりやすいです。

夏日 最高気温が25℃以上の日
真夏日 最高気温が30℃以上の日
猛暑日(酷暑日) 最高気温が35℃以上の日
熱帯夜 最低気温(夜間の温度)が25℃以上の日

また、「夏日」の反対の「冬日」や「真冬日」というものもあります。

冬日 最低気温が0℃未満の日
真冬日 最高気温が0℃未満の日

「冬日」は天気予報で聞くこともありますが、「夏日」や「真夏日」、「猛暑日」と比べると聞く頻度が少ないですね。

 

今回は「夏日」と「真夏日」、「猛暑日」、「熱帯夜」の違いについてお伝えしました。

天気予報で「30℃を超える真夏日になりそうです」という風に定義を教えてくれていることもあります。

今度、天気予報を聞く時に注意深く聴いてみてください。