「健康診断」と「検診」の違いとは?

健康であり続けることは幸福な人生をおくるうえで必要不可欠。健康であるうちはありがたさがわからなかったりしますが、病気にかかってから後悔するのでは遅いです。

最近では未病の状態から気にする人が増え、健康への意識をする人が増えていますが、それでも無理してしまう人はいるでしょう。

そして、自分の状態を数値で確認できるのが「健康診断」。学生時代は無茶をしても元気なのでただただ面倒な行事だと思っていた人もいるかもしれませんが、そんな人も社会人になってからは数値を気にするようになるというのはあるあるです。

また、「健康診断」に似ているものが「検診」。「がん検診」や「肝炎ウイルス検診」などがあります。

今回はそんな「健康診断」と「検診」の違いについてです。

健康診断

「健康診断」は各種の検査や診察によって健康状態を評価し、健康の維持や疾患の予防・早期発見につなげるもの

特定の病気に対して検査するのではなく、包括的にどこか悪い部分がないのかをチェックするのが目的です。予防医学では生活習慣の見直しや予防接種などで健康を増進し、病気を事前に防ぐことを「一次予防」と呼びます。「健康診断」は一次予防です。

また、人間ドックも「健康診断」の一種。

健診と省略することもある

「健康診断」のことを「健診」と略す場合もあります。

また、「健診」は健康診査の略のこともあり、「健康診断」と「健康診査」は同じもの。法律に定められた健康診断の場合に、根拠となる法律によって表記のされ方が変わります。

検診

「検診」は特定の病気にかかっているかどうかを調べるために診察・検査などを行うこと

包括的な「健康診断」に対し、「検診」は限定的。予防医学では疾患の早期発見と早期治療による疾患の進展阻止を目指すものを「二次予防」と呼び、「検診」はこれにあたります。

「健康診断」と「検診」の違い

「健康診断」と「検診」は包括的な検査と限定的な検査の違いがあります。

また、一次予防と二次予防という違いも。

ちなみに、学生時代にある「しかけんしん」は口腔内の状態や虫歯の有無を調べるもので、「歯科健診」と書くほうが正しいです。歯のう蝕や歯周病を診察・検査すると考えると「歯科検診」というのも間違いではないですが、一般的に使われるのは「歯科健診」。

 

今回は「健康診断」と「検診」の違いについてお伝えしました。

「健康診断」に「健診」という略し方があるのがややこしくしていますが、2つは違うものです。

ちなみに、予防医学は三次予防まであり、三次予防は後遺症治療や再発防止、リハビリなどがそれに相当。

ぜひ参考にしてみてください。