「満月」と「スーパームーン」の違いとは?
「スーパームーン」は2010年までは知っている人の方が少ない言葉でした。
2011年に月と地球の距離が19年ぶりに最接近したことが報道されてからはニュースでも聞く言葉になり、一般的な認知度も上がっています。
また、「スーパームーン」の観測は嬉しいことですが、地震と関係あるのではないかと疑う声もありますね。2011年3月20日にその「スーパームーン」が観測されたんですが、その年の3月11日には東日本大震災がありました。
では、「スーパームーン」は「満月」とは何が違うのでしょうか?
今回はそんな「満月」と「スーパームーン」の違いについてお伝えします。
満月
「満月」は月齢13.9~15.6(平均は14.8)のときに見られる丸い月のこと。
月と太陽の黄経差が180度です。
また、月の満ち欠けの周期をもとにした太陰暦では、15日か16日が満月になり、満月の日の夜のことを十五夜と呼びました。
十五夜
「十五夜」は満月の日の夜のことですが、現代では陰暦8月15日の中秋の名月を指すことがほとんど。
そして、満月の月齢が一定ではないことと日の区切り方によって「十五夜」は満月でないことがあります。
例えば、2011年のように9月11日が中秋の名月で満月のこともあれば、2020年の10月1日が中秋の名月で10月2日が満月というずれ方をします。
スーパームーン
「スーパームーン」は地球と月、太陽が直線上に並び、地球と月が最接近した状態。
地球と月の距離が近いため、大きく見え、満月だけでなく新月の場合もそう呼びます。最接近して1時間以内に満月や新月をむかえる場合は、地球から見る月が最大になり、「エクストラ・スーパームーン」や「エクストリーム・スーパームーン」と呼びます。
反対に、最小に見えることは「マイクロムーン」と呼びますが、そちらはあまり注目されていません。
また、「スーパームーン」は元々、占星術で使われていた言葉で、定義されたのも1979年とわりと新しいです。ちなみに、定義したのは占星術師のリチャード・ニュースタット。
「満月」と「スーパームーン」の違い
「満月」と「スーパームーン」の違いは5つ。
- 「満月」は1年に12回見れるけど、「スーパームーン」は1年に1回
- 「スーパームーン」は満月だけでなく新月も対象
- 地球と月が最も近いときが「スーパームーン」、最も遠いときが「マイクロムーン」
- 普段見える「満月」と大きさが違う
- 普段見える「満月」と輝きも違う
今回は「満月」と「スーパームーン」の違いについてお伝えしました。
ふと空を見上げた日に「満月」だとなんだか嬉しくなりますね。最近月を見ていなかったという人は今日の夜空で月を確認してみてもいいかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
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