ジュースの「ストレート果汁」と「濃縮還元果汁」の違いとは?
普段飲んでいる果汁入りのジュースですが、「濃縮還元」と書かれたものも増えてきました。
字の意味から考えると、一度濃縮したものを戻したと予想できますが、実際はどうなんでしょうか?
そして、「ストレート果汁」とはあまり言いませんが、「濃縮還元果汁」と区別して呼ぶときに使われます。
今回はそんな「ストレート果汁」と「濃縮還元果汁」の違いについてです。
ストレート果汁
「ストレート果汁」は果物から絞った果汁をそのまま容器に詰めたもの。
果物がたくさんあれば、自宅でも作ることが出来ます。
また、「ストレート果汁」は果物の保存や果汁の運搬にコストがかかるため、ジュース自体の値段も高めです。
ちなみに、清涼飲料水や炭酸飲料、果汁100%未満のものも「ジュース」と呼んでいますが、ジュースと名乗れるのは、本当は果汁100%のものだけ。
果汁の断面やしずくをパッケージに載せていいのも果汁100%のものだけです。
果物の表面のイラストを載せるのは大丈夫なので、果汁100%未満のものはリアルなイラストが描かれている場合が多いです。
濃縮還元果汁
「濃縮還元果汁」は果物から絞った果汁を加熱処理で水分を飛ばして濃縮して冷凍保存、容器に詰めるときに水分を加えて戻したもの。
最近では、加熱処理ではなく、フリーズドライのものも増えてきました。
また、濃縮して水分が飛んでいる分、重量が軽めで運搬にかかるコストも低く、冷凍されているので保存もしやすいため、ジュースの値段も安めです。
いいことばかりの「濃縮還元果汁」なんですが、欠点も1つあります。
それは、濃縮したときに香りまで飛んでしまうこと。
そのため、「濃縮還元果汁」のジュースには香料を足し、風味を再現しているものが多いです。
また、香料以外にも加糖する(砂糖やはちみつを加える)ことがJAS規格で認められています。
ジュースの種類によって、2.5%以下か5.0%以下の加糖が可能です。
そして、果汁100%のはずなのに加糖されたジュースが完成します。
「濃縮還元果汁」の場合は、何も書かれていなければ果汁だけの甘さですが、加糖と表記されている場合は砂糖などが足されているのです。
「ストレート果汁」と「濃縮還元果汁」の違いは?
「ストレート果汁」は果物をそのまま搾ったもの、「濃縮還元果汁」は絞った後に一度濃縮して戻したものです。
コストの関係上、「濃縮還元果汁」のものがほとんどとなっています。
そして、その場合は「果汁100%」だからといって、イコールで果物しか使われていないというわけではありません。
加糖と表記されているものも多く、糖質制限や健康志向で商品を選ぶときは注意した方がいいでしょう。
今回はジュースの「ストレート果汁」と「濃縮還元果汁」の違いについてお伝えしました。
「濃縮還元果汁」が登場したことで、果物のジュースを安く飲めるようになりましたが、健康により良いジュースは「ストレート果汁」の方です。
その代わり、値段はそれなりにします。
ぜひ参考にしてみてください。
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